第55回九州吹奏楽コンクール 感想

ありのまま今日起こったことを話すと、「ローマの祭り祭りだと思っていたらいつのまにか金賞祭りになっていた」、吹奏楽の旅だとかオリタノボッタだとかそんなもんじゃあ断じてねえ、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったのだが、レベルが高いのか低いのかなんだかよくわからない大会だった。

今年は永久裏王者の殿堂入り=不出場で、極端にアレなバンドというブラックホールがなく、たしかに最終ラインは高めではあったが(まあ例年裏王者が単独で下げまくってたわけだ)、18/26校が金賞という金賞祭りになるほどレベルが高かったかと問われれば、はてさて。18校の金賞校について、上位から下位までの実力差に幅がありすぎるのは素人目にもわかるわけで、これを同じ括りにすることは上位校に対して大変に失礼だと思うのだが。じゃあ乱発で金賞ラインが低かったのかと問われればそうでもない。確かに一定ラインは越えてたように思う。

金賞多発は審査の甘辛とは関係なく、単にカットラインの設定値に問題があるだけの話なので、もっと金賞ラインを上げればよろしい。どうせ全国には3校しか出場できないのだから、金賞は上から3校のみ、同点同位の場合のみカラ金付与でもかまわない。上位大会に進めない金賞になんの価値があるのか。以下、112点(総得点の8割ライン)までを銀賞、98点(〃7割ライン)までを銅賞、97点以下は参加賞とでもしてやればいい。やはり、金賞とはもっと稀少かつ価値ある賞であるべきだ。

最近は金管がバカスカ鳴らしすぎなので、木管審査員さんを増やして木管重視の審査をして貰いたい。九州の金管はもう充分育ったでしょう、というかバカ金管とバランスを取るために木管がアホみたいな音になってる現状を修正するためにも、木管再評価を願いたい。

以下素人感想。最近メモってないのでなかなか思い出せない。寄る年波w

前半の部

朝のホールは鳴りが悪いとよく言われるが、この日はそういうマイナス感はなかった。一番手がしっかりした団体だったこともあるかもしれないが、クソ暑い天候と満員の人いきれのせいか演奏が進めば進むほど、空気が重く澱んで湿り気を持って響きが悪くなっていったような気がする。

大島

粒が転がるような音。言いたいことや伝えたいことがたくさん詰まっている音。次のフレーズへの受け渡しが絶妙にわくわくさせるタイミングで、めくるめくサウンドをじっくり聞いてどんなことなのか解き明かしてみたい気になってしまう、朝から詩人気分乙w こういうサウンドは大好物なのだが、高音の弱音がヒョロロ〜と聞こえて、そこだけ違和感あり。どうでもいいけど、森の贈り物ね。タイトルを「『森の茸の妖精ふんわりパスタ』みたいな曲〜」とか変な覚え方をしてたわ。覚えた覚えた。

熊本北

自由曲、たとえ合唱抜きでも「今日は皆さんにちょっと殺し合いをしてもらいます」な緊迫感ある空気は作れると思うのだが。この出演順だと余計に雰囲気のなさ・メッセージ性のなさが目立ってしまった。

城東

立った立った城東が立った〜w 主顕祭終盤、Tp・Tbがスタンディングで、これ以上音でかくする気かw死ぬわwwみたいな。ミクロでスポットを当てたときに垣間見える部分は、おお!と思うのだが全体を俯瞰したときになにがなんだかわからない。とにかく終盤のドラがうるせーんだよ。うるさすぎて他が全然聞こえねーんだよ。まさに(∩# ゚д゚)アーアー聞こえなーいだよ。
技術的には素晴らしいし、吹けてるからコンクールでは評価されるんだろうなあと思う。でも嫌いだけど。と、城東の演奏に対する感想なり評価なりについては、たとえ褒めていても、でもうるさいよね、でも音でかいよね、でも好きじゃない、と、ほとんどの人が褒めるだけで終わらず「でも」をつけて素直にいい演奏だと受け止めてない気がする。その「でも」で勝負が決まったのではないかな。決選投票になって、じゃあどっちにする?となったときに、褒めるだけで終わらなかった演奏のマイナス感、そこが敗因なのでは。

宮崎学園

ピヨピヨ感がでてたけどね。おおらかゆたかなところは芸風的に無理せず表現できてるけど、ピリピリするところはもうちょっと絞り込んで欲しかったかな。

修猷館

マーチ安定。自由曲は緻密だけどアタックする部分もあり、底から這い上がってくるようなスケールやちりんちりんにも緊張感があって、前半の部終了時点では推薦あるかもと思ってたくらいのいい演奏だった。ここのClは結構好き。

西陵

すごく演奏映えするいい曲なのになんでこんなクソ解釈するんだよ!こんだけ曲調が変わるのに場面転換できてないとか、ジャジーパートを四角四面に固いリズムを叩くとか、普通ねーだろというがっかり演奏。と演奏自体はがんばれよで終わるところなのだが、演奏後の部員のホール内での鑑賞マナーが非常に悪く、演奏中に雑談する、係員の注意に対して反応しない、同県代表の演奏に対する嘲笑揶揄など、このガキどもホールの外に叩き出せと真顔で言いたくなった。目立つ衣装を着ていて学校名は周囲に丸わかりなのに、学校を背負っているという自覚がないんですね。とにかく我がブラックリストに載りました。門司学・おぎのに次ぐ三校目おめでとう。

筑紫台

初戦のインパクトの大きさ、県大会での演奏を超えてはなかった気がしたけど、決して悪くなかったんだけどなあ。銀評価このやろう。一服の清涼剤的な演奏なのだが、休憩直後より爆音の谷間に入った方が効果はばつぐんだったかも。近くの席のオッサンがめちゃめちゃ褒めてたわ。

大分舞鶴

やっべ大分やっべw 永久裏王者の次はキャラで攻めてきたぞ!なんかすげーいいキャラがど真ん中にいるぞオイ!!ちょっと股広げすぎだろ少しは恥じらえよ!と説教したくなるくらいに大股ガン開きのスカートたくし上げで、目の前なんだから注意してやれよ指揮者!課題曲終わってゴキッゴキッって上半身をねじってストレッチして腰の骨鳴らしてる男前とか初めて見たわwこれちょっとアリエナイッティww タオル取り出して口をぬぐって背後にポイとか超カッケーw やばいこれは抱かれてもいいレベルww むしろ抱いてwww 演奏終了後、ひな壇を降りる姿はでけー本マグロ釣った歴戦の勇者みたいな雰囲気で、兄貴おつかれさまですオスオス!って声掛けたくなったw この日の映像担当がわかるヤツだったらDVD映像は常に専用カメラでワイプ抜き編集にしてるはずw ワールドカップのマラドーナかよwww
えーと、演奏はちゃんと吹けてないところがあって一生懸命ごまかそうとしてたけど(わかるっつーのw)、勢いあったからまあいいやwみたいな。熱意は伝わった受け止めた!

城南

地区→県→九州と全部聞いたのだが、どんどんいいサウンドになってきた。マーチのサッシンの音でかいなあという気がちょっと。ラフマニノフの情感豊かなところを歌い上げつつも、しつこくもくどくもなく、うまく上品に表現できてたと思う。

長崎女子

残念ながら曲のいいところやバンドのいいところがあまり伝わってこなかった。しかし、売れない漫才師スーツを着てる奴らにバカにされるような演奏ではなかった。

玉名女子

申し訳ないけど、まさかのローマの祭り祭り制覇&まさかの代表。素でびっくりした。推薦団体発表時にホール内に部員はいなかったようで、キャーという喜びの声はまったくあがらず、代わりにあちこちから「えっ!?」って声があがってたw「えっ!?玉女??」とホール内全体がポカーン状態w
でもたしかに聞きながら、音がバランスがよく重なってるなあと感じたんだよなあ。音はでかかったけどうるさくはなかったし、サウンドの層が見えるなあと思った。城東よりこっちのほうが感じ良くね?と直後にツレとも話した。しっかりフラグは立ってたわw

佐賀学園

今回は役人祭りでもあったわけだが、不思議ハーモニーが不思議に聞こえなかった!不思議!

コザ

楽しみにしてたネイティブ課題曲III。いくらネイティブが演奏してもやっぱりこの曲のよさがわからなくてすいません。ローマはチルチェンセスなし、静かめの五十年祭(?だよね??)から主顕祭と他とは違う選曲なのだが、なんでここを?そんなに得意そうな曲調でもなさそうなのに。主顕祭はうるさくなかったなあと。おどけた部分や剽軽な部分がうまく表現されてたと思う。Tbのスライドびよ〜〜んのところとかおもしれー音だったし、狂気よりはご陽気な祭りだった。コザーボエは中の人が変わったのか同じなのか知らんが去年より格段に安定していてよかったよかった。

後半の部

後半の部の列に並ぶべく、前半最後のコザを聞き終えた直後にホールを出たのだが最後尾はすでに会場前の道路にまで伸びているわけで、感覚的に昨年(後半不人気だったがw)の倍以上の聴衆っぷり。これは吹奏楽の旅効果なのか?だとしたらすごいなあ。

列に並びながら前半金7校という結果を確認して、ここまでラインを下げると後半が大変だぞ?と思ったのだが、案の定後半大乱発でなんだこれ状態。そんなわけで後半は予想する気にもなれなかったし、ホール内通路に人が溢れて席を立てない状況だったのでケータイ操作不可能で速報しなかった。金賞予想は情報・嘉穂・松陽・小倉・第一・白百合、これでもまだ多いくらい。

鹿児島情報

こっちで出してる音とあっちで出してる音の頭が、きれいな串団子状態で突き刺せるくらいにピッシーと揃ってるんだよねえ。もちろん音の層もきれいにみえるわけで、音をあわせる・重ねることに対して意識が行き届いてるんだと思う。マーチはHrのパオーン♪が美しい。音をタイミングよく当てるだけで精一杯のバンドが多い中、本来ああいうふうに吹く(吹ける)ところなんだと。アルプスの詩、チョロひっかけはご愛敬か。情景が浮かび上がってくるような効果音もばっちりで、上手いなあきれいだなあ素晴らしいなあとは思うんだけど、やっぱり好みのタイプじゃなくてすいません。なんか予定調和というか、感動の範囲が予測できるあたり、興味を惹かれないのです。どーんとリミッター振り切れる系がタイプなんでw
そんな下賤の身には天上の音楽よりもっとドロドロしたことのほうが興味あるわけで、城東のことは老師自ら校名を口に出してたくらいなので(いやいや、ロビーでちょっときき耳ずきん…w)、やはり意識してたみたいッスね〜。いろいろ考えるとおそろしいがw
吹奏楽の旅については、それらしきカメラを見かけた程度。表彰式では1階最前列ど真ん中に部員が陣取り、確認しただけで3台のカメラがおさえてた。ここらへんは運営・お客さんの協力があったのかも。そして発表、キャー!大歓喜!後半1番なので表彰状も全文読み上げて貰えるし、結構絵面のいいことになりそうだ。

長崎日大

ウィンドマシーン、そしてサンダーマシーンも登場したけど、全然サンダー風味じゃなくてがっかり。

嘉穂

普通にいい演奏だったのではないかと。数年前の全国出場していた頃は、細かいことはどうでもいいんだよ的に聴衆を巻き込んでいく演奏だったが、そこまでの勢いも迫力もなくなってしまって残念。状況描写ができる曲ではあるのだが、なぜこの曲だったんだろう。難度を下げると伸びしろも(わかりやすい部分は)減るわけで、他の県立組の県から九州までの成長ぶりに比べると物足りなかった。

松陽

課題曲I、しっくりはまった格好良い演奏だったと思う!この課題曲を初めて聞いたときの自分の感想が「某映画のOPみたいだなー」で、緊張感があり何かが起こりそうな予感がする演奏は自分のイメージと完全に合致。さすがでござる。ちなみにと「第一や松陽が選びそうな曲だなー」とも思ったwまさにww
ローマは自分的に松陽先生完全大勝利。バンダを上手コンバス前に置いたので、対角線上の下手ひな壇端のTpと距離感がでて、掛け合い部分のお互いの響きのケツあたりの微妙な引っかけかたが絶妙のバランス。主顕祭の入りのEClあたり、他3校がすべてキーキーキーキー基地外みたいな音を出しやがって、この日主顕祭がやってくる度に、城東すぐ死ね!玉女もちろん死ね!コザは残念だけどやっぱり死ね!とことごとく抹殺してきたのだが、うわ〜ん松陽先生〜くそきれいなClの音がやっときたよ〜〜(滂沱)、祭りにも静かパートや美しフレーズがあることを思い出させてくれたよ〜、手回しオルガンは狂気をはらんだ美しさ、Tbスライドボイ〜ンはちょっと上品めに、粒そろえてデロデロしといてドンスカドンスカドカーンドカーンドーーン!!!みたいな。\あんな基地外どもの発狂祭りと一緒にしないでちょうだい!/ \ですよねーw/ なぜ評価されないし。

小倉

同じく課題曲I、県大会で気になったカスカス感も解消されて、ここもいい仕上がり。役人という曲はまず演奏する側が楽曲を把握していないと、おめーが不思議がってどうするよ状態になって演奏する側もされる側も意味がわからないままモヤモヤして終わりがちなのだが、理解したうえで不思議感と緊張感を表現し、でも相変わらずサラッともしてて「らしさ」もあり、今年の路線は個人的にかなり好きだし実際いい演奏だったんじゃないすかね。せっかくの金賞なのだが、乱発年で価値が下がったのが残念。

佐賀北

昭和っ子には坊さん隠しゾラ懐かしいが、これ昭和だったら正座して殴られながら説教3時間くらいされてるレベルだぞw ¿Esta España es? No, no es España. 序奏でオイオイオイまで入れてるカット珍しい。

那覇

聞いてたはずなのに全然思い出せない。校名アナウンスくらいしか…。

都城商

ここも役人だが、なぜ役人を選んだし。芸風にあっているとは思えないが、これがギャップ萌えってやつなのか。だとしたらあまり萌えなかった、すまん。

第一

らしくない乱れが頻発して、おいおいどうしたんだという感じ。マーチは普通っぽくなってきていたが、前のスタイルのほうが個人的には好み。自由曲はやっと退屈しないで聞けたのだが、木管がかなり耳障りな音を出してて(とくにCl)、午前中に練習しすぎて疲れてたのか、後半の後半になって熱く湿ってきたホールの空気との相性もよくなかったのか。朝早めの出番の静かで落ち着いた冷えた空気の中のほうが特性が活きるのかもしれん。全般にでっぱりをなくしてバランス調整してきたところが自分的にショボく感じてしまうサウンドだったため、おい大丈夫かよとかなり心配したのだが、結果的にはかなりの高評価ということで、やはり自分はど素人だなあと痛感したw ミスがなかったら全国に届いてたかなあ。どうだろう。

大分中高

何度も言うけどラヴェルはしらっとした顔でさらっと吹いて貰わないとおフランスな香りがしないざます。一生懸命吹いたらダメ〜、顔真っ赤にしてもダメ〜、がんばってもダメ〜。でも大分っぺは一生懸命に顔を真っ赤にしてがんばらないと九州のレベルに追いつけないからダメ〜。というわけで選曲的にミスマッチな気がしつつもチャレンジなんだろうけど、それならきちんと吹けるようになるまでがんばろうぜ。

飯塚

両曲とも県大会時からかなり絞ってきて、表情もついてたし曲の面白さも伝わってきたし、指揮者が目指してる音楽もなんとなく見えかけて、もっと先にいいサウンドが待っている予感もした。ではなぜもっと早い段階からこれができないのかと。それなりの演奏だったので、せっかくなんだから金賞獲っておけよ、今日の流れなら余裕で獲れる獲れる〜(^q^)とか思ってたら本当に金賞獲れたw 正直この日の金賞ってその程度のもの。

白百合

いきなり音がでかくて、えええー白百合ちゃんどうしたの!不良になっちゃったの!?と泣きそうになった。あああー、ここも爆音連盟に仲間入りかーと。破壊的音量ではなかったが、大きな音を出せばいいという風潮は好きではないなあ。

自由曲「ウィークエンド・イン・ニューヨーク」は前日の中学の部で推薦され(佐賀・成章中)、ジャズ臭がぷんぷんするタイトルとスパーク作曲ということでも注目していた曲なのだが、これやたらいい曲だな。すごく面白いしカッコイイ!(※注:きちんと演奏すればw)

D

ニューヨークの街を歩いてると風景が変わっていくイメージで、曲調やテンポがどんどん切り替わって場面転換していくのだが、ガーシュインちっくなフレーズあり、ルロイ・アンダーソンを連想させたり(ポクポク=「シンコぺーテッドクロック」、チーン=「ザ・タイプライター」)、ジャジーだったりスウィンギーだったりビッグバンドだったり、一転超泣きメロを登場させたり、相変わらずおいしいHrがファンファンしたらキュンキュンして、ラストはスパーク色まるだし。ポクポク裏打ちの後に登場するフレーズなんかハート鷲掴みだろww

白百合ちゃんの演奏は、センターにドラムセットを配置してのナイスドラムながら出過ぎることはなく、リズムもべったりジャズカウントというわけでもないけれどジャズアクセントで、各ソロも力みすぎず軽やか、音・テンポ・曲調・楽器が緩急剛柔なんでもありの坩堝たる週末の大都会を表現し、それぞれがめくるめくモザイク模様に組みあわされた構成とステージの上に実現させたパフォーマンス、どちらもすばらしいです!となんかべた褒めなのであるが、楽曲の良さに引きずられて褒めてるわけではなく、やはりパフォーマンスがよかったこその高評価であると確信(前半の部の演奏を思い出しながらw)。

後半途中、3階に赤髪のオッサンが入ってきて「あれオリタノボッタじゃ〜ん、でもなんで?」という場面があったのだが、白百合に指導に入ってたので顔を出したらしい(本人ブログ参照)。こういうジャズテイスト溢れる曲は吹奏楽育ちにはなかなか難しいのだが、この人はちょっといじっただけであっという間にそれっぽい雰囲気にサウンドを変えて、バンドマン魂を注入できる人だからなー、適任だったと思う。というわけで、この日イチ一押しなのだ!全国おめでとう!

鎮西

ここもそこそこ吹いてこの日の金賞ラインは越えていた。結構な九州常連さんだと思うのだが、もっとバンドの特徴なり個性なりを見せて欲しい。自由曲は終盤いい感じで盛り上がって、いい形で大会が終わったなあと。

代表

じょうほう、しょうよう、しらゆり。じょうとう、しゅうゆうかん。しのつく学校が行きそうですw

情報・白百合が絶対確実、三校目はかなり迷ってローマの祭り組から松陽が代表かな〜と予想した。三校目はどこでもいいというか、正直決め手に欠けた。

理事長の話

宮崎県予選は口蹄疫の影響で、最上級生の数だけの保護者観客のみ、そして審査員だけが座っているホール内で開催されたとのこと。これは泣ける。経費は入場料収入その他でやりくりしているだろうから、当然無観客=無収入、そのあたり九州内各連盟が金銭的に支援したらしい。これも泣ける。みなさん、ここにいる私たちにもできることをやりましょう!→拍手ってオイ!!めずらしくいい話をしてるなあと思ってたら…。
会場内のどこかに義捐金受付があれば御寄進なりともしたのにな。こういうときはとにかく金だからな。

そこそこ吹いてました

そこそこ吹いてるなあという団体が多かった。金賞だがたぶん上位ではなさそうな団体あたりで、曲消化という及第点はクリアしているが可もなく不可もなく、穴もないけど特徴も目立たず、正直印象に残らない演奏。つまんねえ。たとえ拙いところがあったとしても、一生懸命さだけのバンドや、緊張してたけど途中からやっとリラックスしてのびのび演奏できました、ここらへんのフレーズだけは自信あるから調子のって吹きまくってます、とサウンドに気持ちが乗っかってるバンドのほうが印象に残るのだ。でも「そこそこ」の団体の演奏からは伝わってくるものがない。
音は演奏する側が発する「なにか」を聞く側に運ぶ媒体だから、まずその「なにか」を見つけてもらいたい。ストーリーを持っている曲ならその場面や状況や風景を、抽象的な曲ならその雰囲気を。そのうえで曲に負けることなく「自分たちらしさ」も。バンドに代々伝わるもの、住まう地区の風土が育てたもの、お年頃の高校生が持っているもの、指導者の得意分野が染みついたもの、なんでもいいですやん。自分たちのバンドの持つ「色」をサウンドに乗っけて欲しい。そういうのを受けとめたいし、伝えて欲しいのだ。

大分ちゃんが息をしてないの!

     ∩___∩     /゙ミヽ、,,___,,/゙ヽ
     | 丿     ヽ    i ノ       `ヽ'
    /  ○   ○ |    / `(○)  (○)´i、  先生助けてっ!
    | U  ( _●_)  ミ  彡,U ミ(__,▼_)彡ミ   
   彡、    |∪| ,,/   ,へ、,   |∪|  /゙
   /  ヽ  ヽノ  ヾ_,,..,,,,_ /  '  ヽノ `/´ ヽ
   |      ヽ  ./ ,' 3  `ヽーっ   /    |
   │   ヾ    ヾl   ⊃ ⌒_つ ソ      │
   │    \__`'ー-⊃⊂'''''"__,,,ノ   |
               ` ̄´  ` ̄´

残念ながらまたまた最下位を死守しちゃったわけですが…。今回がんばってる感だけは伝わってきてたので、裏王者のようにやる気のなさで聞き手の神経を逆なでするような酷い演奏というほどではなかったけれど、やはり一県が何年も最下位キープしている状況はよろしくない。聞いてて感じた、大分ちゃんのよくないところは、

  1. 適当
  2. ごまかす
  3. それを許す指導者

まず、音程適当、音符適当、アインザッツ適当、リズム適当、すべてにおいて適当で、なんとなーくあってるような気がするからまあいっかwみたいに聞こえるよ。そして、吹けないところやうまくあわせられてないところを練習してクリアするのではなく、他の音の陰に隠れてゴニョゴニョってごまかしてるよね。そんな状態を許している指導者。部員たちが適当にごまかしてる部分について、できるようになるまで徹底させてないよね。目をつぶって、耳をふさいでるのかな。わかって放置してるなら罪が重いよ。九州大会に出場するのに、吹けてない箇所をさらわずに放置したままなんて、他県では考えられないよ!

やるべきことをやってないし、できるまでやらない。そもそもできてないことをわかってないし、下手したらできなくてもかまわないと思ってる。ここらへん県民性なんでしょうかね。なら一ぺん死んで他県に生まれかわるまでこのままなのかもしれないなあ。