第19回三校合同演奏会(福工大城東・福岡第一・中村女子)

■プログラム

福岡工業大学付属城東高等学校

  1. 迷走するサラバンド
  2. 交響詩「ローマ祭り」より チルチェンセス 主顕祭(O.レスピーギ建部知弘)
  3. 魔女の宅急便セレクション〜海の見える街、仕事はじめ、傷心のキキ、突風、旅立ち(久石譲森田一浩)

福岡第一高等学校

  1. 汐風のマーチ
  2. ばらの騎士R.シュトラウス/仲田守)

中村学園女子高等学校

  1. 吹奏楽のための民謡「うちなーのてぃだ」
  2. 歌劇「イーゴリ公」より ダッタン人の踊り(A.P.ボロディン/黒川圭一)
  3. アメリカン・グラフィティ(/岩井直溥

合同演奏

  1. オーディナリー・マーチ
  2. 英雄的小品(G.P.テレマン)※
  3. アイ・リメンバー・クリフォード(B.ゴルソン/真島俊夫)※
  4. 喜歌劇「チャルダッシュの女王」セレクション(E.カールマン/鈴木英史)

※=Tpソロ:佛坂咲千生

アンコール

  _, ._  パーン!     _, .,_  パーン!     _, ._  パーン!     _, ._  パーン!
( ‘д‘)      ( ‘д‘)      ( ‘д‘)      ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)

■感想

城東。一昨年から「これはないだろう、一時的措置だろう」と演奏を聞くたびに打ち消してきたのだが、結局この路線で行くのか。どう聞いても爆音です、本当にありがとうございました。
金管はぶつかり合い打ち消し合いで殴り合い、消されまいする木管はヒステリックに叫ぶ。それらの音が重なり融けあうことがない。「祭り」は大騒ぎの曲だから基地外アタックがあってもかまわないのだが、混沌の中に混沌が飛び込むから度を超してる。爆音以上に気になったのが音質で、Tbはバリバリしすぎ、Clは音の輪郭がひしゃげたピギャーw音で、きれいとか美しいという形容が全く使えない状態。耳障りでやかましい、それだけ。自分が好むサウンドではないし、正直この路線が普門館へつながっているとも思えない。

第一。「汐風」が本日の各校演奏曲の中で一番のできばえだったんじゃないの。爆音の後だから余計に清涼感ある音に聞こえたし。一方「ばらの騎士」はかなり平面的で聞いててダルかったw 高いレベルの個人技を持った、という枕が付いて然るべきバンドなのだが、ちょこちょこ技術的に不安定な部分が見え隠れして違和感を感じた部分があったかな。

中村女子。ここで披露した曲を自由曲にしていたので今年はダッタン人だと予想するのですが、今の段階だと雑すぎて。こんなに雑なバンドだったっけ。「ここから俺のターン!」とばかりに結構な聞かせどころが回ってきてるのに各パートとも全然聞かせてくれてないわけで、特にダブルリードチーム・終盤ハイトーン連発のTpは死ぬ気でがんばるレベル。HrちゃんやTb、木管低音もおいしいところがあるのにもったいない。難しいけど練習してておもしろく演奏し甲斐のある曲だろうから、今後ブラッシュアップしてそれなりにいい感じには収まりそうな気はしますけどね。

ゲストの佛坂さん、ピッコロトランペットでの「英雄的小品」は曲間に解説をはさみながら3曲抜粋+ジャジーな1曲で、もっと聞かせてくれよという感じ。ゲスト曲指揮を担当した中村女子の指揮者先生とは大学の先輩後輩の関係(佛坂さんの一学年下が石坂先生)だと。

始まったばかりのこの時期なので、第一と中村女子は現時点では足りない部分も練習と時間が解決するんじゃね?とポジティブに捉えられたのだが、城東についてはネガティブにしか感じられなかった。

というわけで、盛り上がったのは最後のパーンパーンパーンパーンだけで(あけましておめでとうございますw)、結構ながっかり演奏会だった。