福岡工業大学附属城東高等学校吹奏楽部 第40回定期演奏会
- 日時:2010年11月3日(水)開場13:00/開演13:30
- 会場:アクロス福岡シンフォニーホール
- 料金:1,000円
今年も行ってきた。会場は超満員で立ち見も出る大盛況。創部50周年記念ということで、卒業生のユーフォニアム奏者・外囿祥一郎さんをゲストに迎えておりました。
プログラムは以下。うろ覚えなので後で追加修正あり。
【1stステージ】
- ファンファーレと祝典の賛歌(P.ラヴェンダー)
- 汐風のマーチ
- 交響詩「ローマの祭り」より(O.レスピーギ)
- エル・カミーノ・レアル(A.リード)※1-2年のみ
- ハーレクイン(P.スパーク)※ゲスト演奏:外囿祥一郎(Eup)
- ダニーボーイ※外囿さんアンコール曲
- 創部50周年記念委嘱作品「オドノフの夢」(樽屋雅徳)
【2ndステージ】
- ルパンメドレー
- JYOTOヒットパレード(→また君に恋してる→ヘビーローテーション→Time To Say Goodbye)
- ライド(S.ヘイゾ)
【アンコール】
- エルザの大聖堂への行進(ワーグナー)
- 今日の日はさようなら
去年もそうだったけど、定演で、アクロスで聞く自由曲は、うるさくもくどくも感じないわけですよ。なんでコンクールでは、もうやめて!><的なサウンドになっちゃうんだろう。本当にもったいない。たとえば1-2年のみでのエル・カミーノ・レアル、スパニッシュなハツラツ感やこってり歌いあげ感が少なめの硬くて堅くて固い印象で、面白みに欠けるといえばそうなんだけど奏法も楽曲に対するアプローチもサラッとしてて、自由曲一曲をコンクールまで作り込みすぎるとおかしくなっちゃうってやつなんですかね。部員の演奏技術は高く、ひとつの楽曲に対して技巧面をクリアしたらあとは情緒面でいじるだけになってしまい、そこが裏目に出てるとか?選曲や曲に取りかかる時期調整あたりでなんとかいい方向へ持っていってくれればなあと思います。
外囿さんはあいかわらず超絶技巧。ユーホの音に聞こえない。11月14日(日)には飯塚吹奏楽団定期演奏会にゲスト出演してスパーク特集、マーチッシモ、ユーフォニアムコンチェルト、ウィークエンドニューヨーク、オリエントエクスプレスだそうです。
「オドノフの夢」はアイルランドの王をモチーフにした樽屋雅徳の新作。アイリッシュ的なメロディがあるのかと予想したけど全然違って、厨二病成分少なめのわりと大人っぽく、金管が上手くないとお話にならない曲で金管がお上手な城東にふさわしい。吹奏楽の定番曲になるには、わかりやすいキャッチーなところが少ないかなと。もう一回どこかで聞きたいね。12月25日(土)の創立50周年記念式典に行くか?ヤビック先生も含めた歴代音楽監督が来るらしいぞ?
そしてやはり城東は合唱が上手くて、とくに男声の美しさはすばらしかった。男声をセンターにおいて女声で挟むレイアウトだったので、ホールのど真ん中を男声がスコーンと響き抜けていく感じ。演奏以上に合唱がすばらしいと感じる吹奏楽の演奏会もすごいよな。
聞いてるこっちの感情的振れ幅は少ないけれど、かっちり整然として手堅さや安定感ある印象を受けた演奏会でした。