第24回福岡県マーチングコンテスト 感想

座席指定がない大会のため、熱心な人は前日夜から徹夜で並んで良い席を確保するという話なのだが、自分がちんたら会場へ行ったらフライパン片手に撤収している人がいて驚いた。キャンプ楽しそうw

今回会場のあちこちでニャーニャー騒いでた幼児、あれは叩き出せよ。どうしても幼児を同席させなければならないのなら、自分が応援する団体の演技のときのみ会場に入るようにして、よその団体の演技に迷惑掛けるなよ。会場整理の係員はまずああいう糞観客に速やかにお引き取りいただいて、会場裏の海にどんぶらこして地上の楽園に送り出してしまえ。

中学校の部

ドーンと吹いてしっかり歩いてる団体が多かった印象。

ドーンと吹いてというのは、大きな音を元気よくだしています!にっこり!みたいな音。ただドーンと吹けない弱奏部分になると、てきめん音程グダグダ超音波ハーモニクスにょんにょんな気持ち悪いことに。
しっかり歩いているというのは、リズムばっちりに足裏が地面を掴んで、腰が安定して上半身がぶれないので、足の裏から頭頂までスッとラインがあり、一歩一歩に確実性や安定感、力強さが感じられること。しっかり歩けてない団体はフラフラと頼りなさげに見えるからね。これは練習を重ね、努力次第でどちらさまにも実現可能でしょう。

ただ、音はドーンだけじゃダメだと思うのだ。上に行きたいなら、他に差をつけるなら、ハーモニーやアンサンブルに気を配り、サウンドをもっと大切にすべきなんじゃね?マーチングさんにはサウンドは二の次、弱奏=音数を減らすことで対応してるところもあるけれど、pでも美しい音を重ねられるくらいに精進していただきたいなあと。

というわけでドーンでしっかりな木屋瀬・太宰府西・志徳が金賞で、銀賞上位の香月・緑丘・芦屋・岡垣で代表枠を争うのかな〜という印象だったが、予想外に金賞が多かった。審査に時間が掛かっていたのは、呼び出された二校に規定違反があったとかなかったとかそんな話らしい。当確ラインは香月・緑丘・岡垣あたりで争ったような気がするんだけど。

以下素人感想。

緑丘

うーん。出演順が不利だとか云々というより「ゆるぎないバッテリー」というバンドの主軸というかカラーが消えて、なんだか不安定でパッとしない雰囲気になってた気がする。カラ金。

芦屋

パリッと吹いて勢いもあってよかったんじゃないでしょうか。BDがボワンボワンしてるのは自分的には微妙だけど。スケキヨのお面みたいな生地のジャンパーとカッコいい黒パンツでしたが、前からこんな衣装でしたっけ?

木屋瀬

今年はうまくまとめてきてた感じ。足元がきれいですよね。人数の多さで音の難を森の中に隠すことに成功してたけど、もっとサウンド関係がんばってもらいたい団体筆頭。

太宰府西

開場待ちしてたら出演者入り口付近でガチ気合いのメリハリきいたウォームアップをし始めて、演技前にすでにこれはいけそうって思いましたw メジャー子さんが上手かった。

岡垣

唯一の座奏寄りバンドで、サウンドの良さが取り柄のはずがたいしてよくなかった。顧問変わってやばいんじゃネーノ?ただし冒頭にガツーンと入ってきたSaxソロが場違いなくらいに上手くて、その個人技で代表枠をもぎ取った予感。

志徳

自分的にここが1位かなーという印象。ドーンだけじゃなく、音がたくさん出ていて、それなりにまとまっていたから。まずしっかり歩けていると音に心配るためのリソースをより多く確保でき、リソースをまわした結果音が安定し、その音に割いてたリソースをさらに他部分の精度をあげるためにまわして、というマーチング永久機関が構築でき、もりもり上手くなりそう。
とバンドのほうは好印象だったのだが、応援の保護者どものマナーが悪すぎて、いくら素晴らしい演技をしても保護者が糞だとぶちこわしという典型。学校名の入ったジャンパーを着てチーム関係者が固まって座っているなら学校を背中に背負ってる自覚を持って行動しろよ。子どもに恥をかかせるなよバカ保護者どもが。

香月

人数減ったなあ。M協のときの香月の演技はものすごく好きなのだが、吹連マーチングのときはいいのか悪いのかよくわからない。最初と最後にピットがドカーンと鳴らして良い感じには見せたものの、実際動いている部分の出来はそれほど良くないように感じたのだが。

高等学校の部

代表枠は5だとばかり思ってたら6で、特に波風も立たず。代表常連さんたちはきれいに仕上げたなあという感じ、むしろきれいすぎておもしろくなかったくらい。

出場校減でレベル低下を懸念する声があったけど、西南と誠修ががんばってるから大丈夫だと思う。なんかこの二校に関しては「おお、今年もがんばっとるな」と孫を見るトシヨリみたいな気持ちになるんだよね。

以下素人感想。

北筑

がっつり動いてたのでは。例年ゆっくりパートのアレな音に笑かしてもらってたのに、パリッとしたTp1番が他の音の難を隠しやがってこのやろうw くるくるダンス系のメジャーが多かったなか、ここのメジャー子さんはパキパキアスリート系で、キビキビ演技の良いお手本になるね。ピットあり。

飯塚

意欲的なコンテにチャレンジするも、全然動けてないのがもったいない。もたもたすんなYO!Clソロの終わりあたりからの流れはきれいだなあと思った。

西南

線は細めだけれど美しいSaxソロでスタート。結構ハイテンポで動いてはいるものの、基礎的な歩き方の習得が不十分なせいで安定感不足。姿勢や歩き方が安定すれば演奏も含めてぐらつきがなくなると思う。
表彰式前の整列時に隣列の団体に唆しにおつき合いした姿を見て「いい子たちや…」と目頭が熱くなったw

大濠

パンフレットを手にしてまず最初に大濠のプログラムを確認したのだが、マイコーメドレー&メジャー二人態勢でいきなり大爆笑ポゥ!ただ、実際の演技は思ったより真面目なプログラムだったけどね。演奏だけでも大変なのに、全員がムーンウォークまで習得する心意気や良し。
表彰式前、出演団体が整列してるときに、ウェーブしたりChoo Choo TRAINでぐるぐる回りながらときめきを運んでくれたり、隣列の西南にもウェーブさせたり、さらに他の団体にもさせようとしてお断りされて土下座したり、トイレに行ってたメンバーがムーンウォークしながら戻ってきたり、最後までおもしろかった。このおバカな男子校ノリも今年までなのかなあ。残念だなあ。

誠修

今年もがんばってました。動きは揃えるべきラインが揃ってないという雑さがちょっと目立ったかな。

大牟田

特別いいとは思わなかったけどそんなに悪くもなかったというか。ここって総合力勝負なのかな。ポイントでハッと目をひくシーンがあって、たとえばTpソロとか、白ジャンパーの上半身はうごかさずに黒パンツの下半身だけキュキュッとひねるところとか。キュッキュは動き的にも衣装の色覚的にもメリハリがきいてカッコよかった。

九産

91名で本日最大編成であるが、動きがきちんと揃ってかなりまとまっていたような。ショスタコーヴィチメドレーで、木管スケールばりばりな「祝典序曲」、人数の多さを活かした金管ドカーンでぶりぶりな「革命」、メリハリきいてよかった。

北九州市

なんか普通というか。マークタイムしてるゆっくりパートとEupソロはきれいに聞こえた。ソロはもっと歌ってもいいような。

鞍手

あのどんよりした底なし沼から引き揚げられて藻がからまった水死体みたいな色のジャージを一新、ポンジュース色のトップス+黒パンツという鮮やかさばつぐんスタイルに大変身!鞍手△〜。曲調と見た目が明るくなったので、次回はテンポの早い曲でお願いしたい。