第1回福岡県アンサンブルコンテスト 感想

アンコンをガッツリ聴くのはひさしぶり。プログラム売り係をやっていた学生さんが「ありがとうございます!」と非常に愛想がよくて好印象。こちらこそどうもありがとうございます、といい気分で会場へ。

アンサンブルとは、ステージに乗っかってる全員の音が互いに打ち消しあうことも突出することもなくバランスを保ちつつ聞こえてくるものであり、人数が少ないだけに音程・音色・音質・響きといった個人スキルが顕著である、という理解でいいのかな。

各出場団体とも地区予選を突破してきただけあるなあという演奏だったが、なかには「?」な演奏もあって、そういうところはやはり評価が低かったような。爆音金管アンサンブルもあったのには驚いたというか笑った。自重しろ。

以下素人感想。

中間東(Sax4)

伝統的にSaxが上手い学校の男子占有率の高いパートなので男子3女子1編成。音色、響き、曲の表情の豊かさ、音への突っ込みかた、アグレッシブでエモーショナルで迫力ある演奏。今大会にSax4での出場団体は多かったが、一番最初にここが登場して演奏してしまうと以降のSax4は聴き劣りしちゃって。

岡垣(Brass6)

各楽器の調和がとれていてさらっとしてクールな非常にアンサンブルっぽい演奏。人によっては物足りなく聞こえたかもしれないが、アンサンブルって顔を真っ赤にしてやるもんじゃないと思うわけで。

宇美東(Cl4)

聴いた瞬間にこれは抜けたねと思えてしまったので細かいところまで覚えてないのだが、豊かで柔らかくて繊細で上品な演奏だったような気がする。個人的にはここが一番評価。

この3校あたりが上位抜けではないかと素人予想。その他。

  • 菅生:中間東と同曲なうえ2番後ろだったのが不運だったけど、これはこれでよい演奏
  • 学業院:ビブラートのかけ方も含めて、音程が不安定に聞こえる部分があってもったいないかなと
  • 西南:前評判が高くて期待してたのだがTbでドビュッシーというぼんやりさ具合が素人にはよく理解できなかった。しかし背の高い女子4人がトロンボーンを振り回す図にかなり萌えた
  • 前原東:後半にカタカタ音が入ってたけどあれは曲の一部?演出?それとも楽器が椅子に当たってた?と気になった

銅賞団体は、音質・音色の悪さ(カスカスしてる・籠もってる・響いてない・鳴ってない)、練習不足(音が出ない・指が回らない)と、基本的根本的なところがいろいろ足りてないような。

それと楽器をブンブン振り回しつつ身体を揺らして演奏する姿って一般的にはどうなんだ?個人的には悪霊に取り付かれてガタガタガタッ!ギャー!みたいなホラー映画の一場面にしか見えず非常に不格好に見えるのだが。楽器に布つけたらカラーガードに転向できるんじゃねという振りすぎのFlもいたし、座ってCl吹いてたところは楽器でステージに穴掘って何かをチューチュー吸い出してる宗教儀式にしか見えなかった。ほどほどにな。