情報更新が遅いと評判の福岡県吹奏楽連盟がそうそうたる塩ブログを始める

という情報を得たマーチング県大会真っ最中、、どこだよ!と必死で本文各ページを探したら、何のことはない、表紙に載ってたというね。つーかわざわざ「福岡県吹奏楽連盟のブログ」と検索しねえとダメなのかよ、QRコードくらい載せておけよって話ですわ。

わざわざ検索してサイトにたどり着くと、タイトルに大会名のみ、本文はまったくなく、出演順や大会結果等のExcel画面をキャプった画像を1枚貼り付けてあるだけという珍妙な作りのサイトが出てきました。うわあ、このサイト糞すぎ!なぜこんな作りにしているのか。

「福岡県吹奏楽連盟のブログ」
http://blogs.yahoo.co.jp/fukukensui/

なんで画像貼り付け?普通にExcelの内容を直接コピペすればいいだけじゃん。デザインを崩したくないから?もともとだせえから気にスンナ。テキストをコピペされたくないから?うちも公式サイトから情報を引っ張ってきてますが、引用した際は必ず引用元URLを掲載してますよ!

なぜこういう作りが糞かというと、まず、画像だけで情報を提供するかたちだと検索でヒットする確率が格段に下がる。検索エンジン側のクローラーに引っかからないからです。ここらへんの、検索エンジンの仕組みを説明すると長くなるのではしょりますが、「福岡県吹奏楽連盟のブログ」的な掲載手段だと、検索エンジン的には大会名だけしか載ってないページと判断されるため、大会名で検索しないとヒットしないし、そもそも正式大会名でググる人はほとんどいないわけで、一般的な「マーチング 校名」などの検索ワードではかなり引っかかりにくいというか引っかからない。情報を提供しようとするサイトで、検索に引っかかりにくい作りにしているって、いったい何を目的にしてるんだ?情報を広範に周知するためじゃないのか?

ちなみに我がサイトは出演順では正式大会名・団体名、感想では略称を使うようにしているのですが、たとえば「九州産業大学付属九州産業高等学校」のことを「九産」と認識していて「九産」でググる人が大多数なわけで、そこを正式名称ばっかで載せてても検索でヒットしにくいだろうから、略称も使う。個人的なおぼえがきではあるものの、情報を求める人に対しては親切設計サイトなのです、我がブログは!

そして、画像による情報提供方式がまずいという最大の理由は、ユーザーアクセシビリティをまったく考慮していない点。世の中にはWebサイトから情報を得る際に、視覚だけに頼っている人ばかりではなく、テキスト読み上げ機能を利用した聴覚経由の人もいるからです。

文字画像を張り付けてあるだけのサイトだと、視覚以外では情報を得ることができないため、視覚障害がある人、文字に対する認識が難しい失読症の人なんかには非常に厳しい。眼が悪い奴には情報を提供する気まったくねえよと明言しているようなものです。音楽は眼が悪くても楽しめるのにね。うわーこれって差別じゃないですかー。きゃーこわい。

ちなみにテキスト読み上げ機能なんてものは別に特殊なソフトが必要とせず、たとえばiPhoneには標準機能で入っています。「設定>一般>アクセシビリティ」ですぐ設定できます。

Apple - アクセシビリティ - iOS
http://www.apple.com/jp/accessibility/ios/

なので、他のことをしながら音で情報を聞きたいとか、資料を読み上げさせながら手元で見て確認するとか、別に障害の有無なんかに関係なく、機能の存在を知ってる人はONにして使ってるわけです。もちろんエロい文章を読み上げさせても楽しいですよ!

その他テキストを画像化するデメリットについては、以下のサイトに詳しいのでどうぞ。

文字を画像化するデメリット
http://allabout.co.jp/gm/gc/23861/

というわけで、なぜ情報提供を行っているのかという目的意識が低く、アクセシビリティユーザビリティを考慮しない非常に差別的なサイトを運営する福岡県吹奏楽連盟さん、こんにちは。早々の改善をお薦めします。