第20回三校合同演奏会(中村女子・福工大城東・福岡第一)

■プログラム

中村学園女子高等学校

福岡工業大学付属城東高等学校

福岡第一高等学校

合同演奏

アンコール

  _, ._  パーン!     _, .,_  パーン!     _, ._  パーン!     _, ._  パーン!
( ‘д‘)      ( ‘д‘)      ( ‘д‘)      ( ‘д‘)
  ⊂彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)   ⊂彡☆))Д´)

観客諸君、ラデツキーはきちんと!強弱!つけて手拍子してくれ!!!お約束ぞ!!!!

■感想

中村女子。元気いいですねーとしか形容しようがないというか、このバンドは基本雑なんだなあと理解。細かい音符はリズム取りが不正確なので縦の線がバラバラです。音符が流れてるってことは、楽譜どおり正確に吹いてない/吹くことができないってことなので。課題曲はかなり残念な出来。TRIOは走ってたし。
とりあえずガンガン歌っとけなオペラもんの「マノン・レスコー」は選曲の方向としては正しいと思いますが、見せ場アリアの盛り上がりがいまいちなんで曲としては微妙かな〜。


城東。すごくいい感じなんですけど!先だってのFITホール開催の課題曲講習会での演奏について、昨年までの城東を糞ほど嫌ってたスネークが「今年の城東は全然違うよ!すごくいいよ!」とベタ誉めしていて、おいおいマジかよーと半信半疑でしたがマジでした!本当にすごくいい!
以前から、合唱のときの豊かさ繊細さすばらしさがどうして演奏にでないのか、なぜ暴力的爆音に行っちゃうのかとイラっとさせられてましたが、去年までのあの爆音路線は夢だったのかと驚くほどの柔らかさなめらかさに充ち満ちた演奏でびっくり。課題曲では高い技術で端正に、「カヴァレリア・ルスティカーナ」では柔らかで優しい雰囲気を、fもffもちょうどいい具合でうるささなど微塵も感じさせず、まろやかなハーモニーを響かせておりました。
この路線でいけば大丈夫そうな気がしますが、どうなるんでしょう。そろそろ全国に出ないとやばいだろうし、とうとうリーゼントに火がついたってことなのか。ともあれ今年は期待するぞ!


第一。毎度おなじみ観客との忍耐力チキンレースの大曲は「カルミナ・ブラーナ」。長げ〜〜。毎年複数曲からなる長い組曲を演奏して、1曲が終わって次に入るたび、まだ終わらないの!と客席がざわめくのが三校合同での第一さん恒例のお約束なのですが、でも今年は上手くまとまってたし、個人の演奏力も去年同演奏会時より安定して上手いこと吹いてたので、そこまでイラッとはしなかったですよ。自分は飽きずに最後まで聞けました。とにかくEupがめちゃめちゃ上手いんですわ。ソロ圧巻だし。このEupがHrの音を包んでるのであのへんの音域がすごくいい感じに響いて聞こえてくるんですよ。
弱点は金管高音チームですかね〜。Tpはもうちょっとというかかなりがんばって欲しいです。総勢44名、Cl4本とバンドが小さくなってるところもかなり心配なのですが。


課題曲。I〜IVまでを初めて聞きましたが、

Iは長くてだるい〜リピートうぜ〜って曲。マーチ曲構成のお作法としては正しいのかもしれないけれど、メロディラインにあんまり魅力がないので冗長でつまらない繰り返しにならないように、うまいこと表情つけないと本当につまらない曲に聞こえそう。小編成かつマーチなので選ぶ団体が多くなると嫌だなあと。繰り返されるフレーズの頭の細かい音符は正確に取らないとリズムが流れてズレズレでウヘア('A`)って感じ。

IIはダブルリードが死ぬ気でがんばる曲。超おいしいわ。おいしいソロがあるんだから、担当パートが自分ソロ吹きたいんで課題曲IIで行こうぜ!とねじ込むくらいの意気込みが欲しいです。そのソロを含めて歌心がないとつまんない仕上がりになりそう。やりすぎるとド演歌になっちゃいそうですけど。

IIIは難しそうな曲。音符が少ない曲は、味付け具合でどうにでも転ぶという点で指揮者の腕が物を言うし、演奏者が正確な音程と音色を持っていないと曲として成立しませんしね。しっかりした基礎がないと演奏途中で崩壊しそうです。まあ下手くそバンドだと崩壊に気づかないのかもしれませんが。途中やたら据わりが悪いところがあって、そのあたりの処理も難しそうだなあと。難しいけどチャレンジしがいはあるというか、磨いても磨いても終わりが見えないというか。

IVはキャッチーな曲。これが一番人気になるんじゃないのかなあ。短いし。

聞くならIIとIVですかね。演奏するならIIIだけど下手くそメンバーと一緒にはやりたくない曲ですね。