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福岡県立北筑高等学校吹奏楽部 第38回マーチングバンド・バトントワーリング全国大会 出場記念演奏会

  • 日時:2010年12月12日(日)開演18:00
  • 会場:中間市体育文化センター
  • 入場料:出場協賛金として一般1000円

フライヤー失くして正式名称がわからないので適当に。全国大会に出場する北筑校が主催し、ゲストに同じく全国出場を決めた市内の中学校二団体を招待しての記念演奏会。

前半は座って演奏。今回はチューナーも壊れてなかったようで、超音波演奏ではなかったのですが、もっと金管中音域がクリアになればいいなあと。各パートの下のほうはもっとがんばれと。もわもわフゴフゴと靄がかかってます。

後半はマーチング。まずは北筑高が吹連マーチングでのプログラムを披露。もういろいろと忘れちゃってるのは仕方ないことだろうけど、合わせるべきポイントに対して合わせようという認識がないようで、途中gdgdでもそこがぴっしり合ってれば全体が合ってたように見てる方は錯覚しちゃうわけで、そういうあたりをしっかり押さえながら、もっと巧妙に狡猾に演技をしてもいいのかなあと。

そしてM協全国大会出場演目の登場。
以下素人感想。テーマはなんかそんなことアナウンスしてたはずだけどフライヤーなくして不正確ですみません。

志徳 テーマ:The Alice

スタンダードで中学生らしいマーチングという印象。特にガードメンバーは側で見ると驚くほどの豆まめしいちびっこっぷりなのだが、身体の使いかた・動かしかたがうまいので演技は大きく見えるし、動作もはつらつとして元気いい。ちっさい子がおっきいもの持っちゃうぞ!ハートのスピアでつんつんしちゃうぞ!ふええええ〜かわゆすなあ〜(*^д^*)みたいな。
ゆっくりテンポでp気味になるとてきめん音が乱れるあたりはマーチングバンドっぽいなあwというへっぽこ演奏を見せてくれやがるのですが、そこは死ぬ気でこらえろと。聞かせどころで我慢してキープしてしっかり吹いて、聞かせどころとしてアピールながら演奏できるかどうかは結構でかいポイントだと思います。本番ではぜひとも緊張しすぎず、楽しく演奏演技をしていただきたいです。

香月 テーマ:Olympic Games

あいかわらずのオリジナリティにあふれる作品で、テーマを基にしてストーリーを作りだす想像力と、それを表現する構成力演出力はすばらしい。そしてデザイン性もある。大道具小道具衣装含めて非常にクールで、五輪旗色を使った衣装とピクトグラム、パネルの国旗の色味(いい感じに赤が目を引くんですよ〜)、聖火台(聖火台シーンは炎!メラメラ!!で非常に印象的だった)、リボン(でも端っこが床についたら競技ルール的には減点ぞw)、マスク(銀色だったけど少年探偵団シリーズの黄金仮面を思い出した。口も裂こうぜw)、どれもポップで素敵デザインで、ど素人ちゃんでは絶対に思いつかない。

今年は人数がかなり少ないのですが(バンド17人?+ピットが4人?+ガード4人、くらいだったはず)、たとえばバンドの列の中のところどころにに可動式のパネルを挟んで人マシマシ感を出したり、長めのフラッグを両手に持って腕を広げさせたガードさんで面を作ることで空間を埋めたり、そのガードさんたちは手足を大きく動かして身体を大きく見せる演技ができている、と随所に人数を多く見せる工夫があるので、ぱっと見だとそんなに人数が少ない印象は受けないのです。うまい演出ですなあ。

バンドはちょっとがんばって音出し過ぎかなあと。例年以下の人数なのに例年以上に出してる場面が多いのですが、ふらつきが目立つ弱々しい場面もあって、そのあたりのアンバランスさ不安定さがちょっと目立ったかなと。現状、全員でどーんと吹いてるときは人数以上のボリュームが充分あると思うので、吹きすぎてtoo muchな音より、丁寧さを心掛けて美しさを感じさせる音を出すことを考えてみてはどうでしょう。どうやったって人数が少ないことは今さら変えられないんだから、少ないことを逆手にとった、少ないなりの、少ないからこそできる演奏演技でいいと思いますけどね。

北筑高 テーマ:不思議の国のアリス

という中学2団体の後にここの演技演奏を見ると、演奏や動き・ガード演技などパーツのひとつひとつには、さすが高校生と思える安定感や技術を感じるのだが、全体をひとつの作品としてみたときにはいろいろと統一感がなく違和感を感じてしまうわけでなあ。不思議の国のアリスというテーマとガーシュインの曲、トールペイントな色味やデザインの大道具とポップな柄&蛍光色の小道具&ガード衣装、これで統一感を感じろと言われてもね。

ひとつの作品を作り上げるときに、部員たち以外にOBOGや保護者などの多数の手を借りて分業で作り上げるならなおさら、大道具小道具衣装あたりの意匠をアートディレクターみたいな立場が統括して、がっつり統一感出した方がいいんじゃないですかね。しかし今回は選曲からしておかしいからアート面をどうにかしたところでどうにもならないだろうけど。となると、選曲・バンド・バッテリー・ガード・美術全般を統括する総合プロデューサーなり総監督なりが必要なのか。そこを顧問がやればいいのか。

やはりM協マーチングをやってる団体に必要なのは、演出家であり、プロデューサーなのかなと思いました。たとえば同じ楽器を持って演奏していても、こっちのマーチングは吹奏楽とは別モノなわけですよ。吹奏楽だと音やサウンドのみが評価を決めるし、吹連マーチングでも半分を占める要素になっている。しかし、こっちの世界ではたとえ音であっても作品を構成する多数の要素の中のひとつ、one of themで、全体に占める比率が少ないのです。ぶっちゃけ音が出てりゃいいわwくらいのレベルでも充分、サウンドなんて飾りですwくらいに割り切って、他のリソースに力を注いだ方が全体的なパフォーマンスの質が上がって作品としての質も上がると。そこで必要となってくるリーダーは指揮者や指導者や音楽家ではなく、演出家なんだと思います。そして、みんながたくさん持ってるアイデアややりたいことを集めて纏めて取捨選択して、交通整理をしたうえでテーマやコンセプトに基づいた内容に統合してひとつの作品に仕上げる総合プロデューサー。

(^o^)<わたしたちは こういうことを やりたいです
だめです コンセプトに あわないので 却下します>(^o^)

きっぱりNO!と言えないと、ひとつの作品としての世界観がぶれてしまい、ちぐはぐになってしまうのかなあと。

顧問先生が出場メンバーをカンペなしでパート&フルネームを紹介するという恒例の記憶チャレンジをやってましたが、去年と同じ人とは思えないほどパンチの効いた体格を見つつ、そういうことをいろいろ考えてしまいました。去年はガード衣装と同じアオザイを着て、高校生と見間違えるほどだったのになあ…(´・ω・`)

どちらの団体にもいろいろご苦労はあるでしょうが、本番では悔いの残らないような演奏演技をしていただきたいです。どこもがんばれー(^ω^)