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第28回九州マーチングコンテスト 高校の部 感想

大会

前日とは一転、快晴の別府。確実に最終ラインはレベルアップしてきて各出場団体が狭い範囲の中で競うようになっているが、推薦を視野に入れて然るべき上位グループがなんつーかショボかった。

音について。昨年と似たような位置取りの席で見たのだが、昨年感じたような鳴らしすぎうるせーよwという団体はいなかった。拡散前に収束がないせいか、どうしてもダイナミクスレンジが狭めになりがち。ソロなのにピッチずれずれは勘弁してくれ。

動きについて。細部まで動きを合わせきれずに乱れが目立つ団体が多かった。見せどころ・揃えどころをきちんと揃えること。それがどこなのかを把握し、どう揃えればよいのか全員が認識すること。ここがきっちり合わせられてるとすごくカッコイイね!きれいだね!というポイントがあるはずなのに、ポイントがあることすら気付いてないような無頓着さで薄らぼんやり動いてる。合わせる時間がなく練習不足でした、というより、合わせるために必要な意識不足・認識不足ですというか。そら合わねーだろと。

以下素人感想。マーチングはいつも以上にど素人感想ですみません。

【前半】
後方上部席の両サイドは空いていた。なのにサイド席を振り分けるチケット販売システムは糞。

長崎県立佐世保東翔高等学校

いきなり好演。「元禄」「斑鳩の空」などの和テイストな選曲で、和太鼓をピット楽器&演出効果という二つの要素で有効に利用、終盤登場のスーパーチャッパブラザーズも打楽器(チャッパ=鉦を両手に持ったみたいな、小さい金色のジャパニーズシンバルみたいなやつな)&お神楽ちっくダンサーとして、うまく演奏演技を盛り上げていたし、ラスト手前の円形になって歩き方にアクセントつけてたところも面白かった。こういうスタイルなら、吹連マーチングにピットや過度の演出はいらないよ派の自分も納得。

北九州市立高等学校

とにかくラインがガタガタ。30mいっぱいに並んだところでピッシーと揃えば、おおお!ってなるはずが立ってるだけなのになぜずれるし。前の団体と比較すると確実に一段下がった印象を受けてしまった。「木星」のEupソロ、県予選時より数段安定感の増したナイス演奏。

宮崎学園高等学校

外周ガタガタ。正面に背を向けて向正面に進んでいる・Uターンしてるときに、とバンドが出してる音と側壁に当たって跳ね返った音とが混ざりあってぐちゃぐちゃぼわぼわもやもやになってるんですわ。こういう反射音の処理って曲とコンテ、強弱あたりで計算してるもんじゃないの?

沖縄県宜野湾高等学校

「国民」「トルーパー」精華の定番曲を少人数でやってみた!バッテリー編成がスネア2・BD1・Sym1だったが、スネア1にして、BD2で厚みを出すか、テナー1で華やかさを出すかのほうが良かったような。

長崎日本大学高等学校

今年の長崎のトレンドは円形みたいッスね。メモに「呪文?」とあるので、なんともしれない珍妙な音が聞こえてきていたようです。そもそもバンドの音質が苦手でノーサンキュー。

熊本県立熊本工業高等学校

悪くはないんだけど、今年の演技は自分的行ってらっしゃいラインを超えなかった。乱れを5歩以内くらいで修正してくるのはさすがなのだが、それでも合わせきれてない部分が多々残ってた。外周のクラベス(だっけ?火の用心みたいな音)がぴったりで印象的。マーチングでだんだんテンポが速くなる〜ていうのを初めて見た気がする。(・∀・)アッチェレ!

嶋田学園 飯塚高等学校

とにかくこのコンテ?どうなんだ?結局全然消化できてないままではないか。バッテリーを動き少なめの別働隊として配置するのではなく、BDあたりがブラスと一緒になって動いてる場面が多かったのだが、上手いならともかくここはバッテリーがボトルネックだろw 人数少ないんだから音源纏めて落ち着いて叩かせてやれよと。散漫になって奈落の底でちんまりコニョコニョやってる印象。全然伝わってこない。

別府市立別府商業高等学校

よし!別商だいすきだ!今年は表情豊かなナイススネアが局面を作ってるぜ!別商の演技をあいしているのは、少人数がんばれ〜wなどではなく、バンドメンバーそれぞれが責任を持って演奏演技をしているからなのだ。毎年いい演技をありがとうございます。

佐賀県立三養基高等学校

「W」を2回作ったときに2回とも W←ちょうどこのあたりが捩れてたのと、BD4でトーントーントーントーンとやってた音がやたら生々しかったことが印象に残ってる。銅賞はちょっと厳しいような気もしたけど。

福岡大学附属大濠高等学校

なんだこの会場の冷え具合は。県大会では登場しただけで拍手、バトン投げるとおおー、外周では女子生徒がキャー、と会場が最大級に盛り上がるから「え、出演順、大濠の後ッスか?勘弁してくださいヨーw」と共演者泣かせの、イロモノでネタ担当だけど一番の愛されキャラの大濠さんになんたる仕打ち。なんでふたりもメジャーが必要なの?→テーマがマイコーだろ!「Black&White」って曲があるだろ!衣装も黒&白だっただろ!バトン遠投したらキャッチ役がいるだろ!いちいち説明させんなヨ!そのふたりメジャーが、キャッキャウフフしながらビーチでデート→飛沫の掛け合い→倒れ込んで見つめ合いハッと良い雰囲気→流されるようにチュー→キャー→観客のみなさまに土下座→バカスwwという、順番間違ってるかもしれんがだいたいそんな感じの、さすが男子校のホモネタ話で必ず登場する学校だけあるわアッー!という捨て身演技クソワロタw しかしながら県大会時よりメンバーがごっそり抜けており(抜けた穴もうまってなかったしね)、案の定演奏ではgdgd具合が浮き彫りに。これでも例年よりかなり地味で真面目な演技なのだが、最後まで完全アウェイな会場の雰囲気で泣けた。

鹿児島県立松陽高等学校

あいかわらず松陽先輩は不動如山なマークタイム演奏ばっかりだなあという前半から一転、後半はアルメニアンダンスで怒濤の演奏&動き!座っていてもろくに吹けない奴がいるのにさすがの鬼テクでござるw

大分県立大分西高等学校

聞かせどころであるマークタイム演奏のときに\\\\\って並んでたけど、金管高音が正面を向いて演奏してなかったので音がサイドに逃げて側壁に当たり、乱反射して全然聞かせどころになってないw もっとサウンドをアピールできる隊形じゃないともったいないのでは。終盤、バンドも走ってたけど(ランニング的な意味で)、奥の方でもバッテリーがやたら走り回ってて、でも ゚\(^o^)ヤー!って振り入れててワロタw 余裕あんじゃねーかww


【後半】
後半は満席。立ち見もでる大盛況。ハイトーンラッパがスカーンと吹ききる団体が多かったが、イラッとするようなバカ吹きではなかったのでいい感じで聞けた。しかしなんだか抑え気味というか、実力を出し切ったぞ!という勢いある演奏演技は少なく、見てるこっちは不完全燃焼というか。たとえミスっても、そんなことはどうでもいいんだよ!という勢いが欲しい。テレビ局カメラを見かけたのだがどの団体を取材してたんだろう。

川島学園 鹿児島実業高等学校

ここは個人的に好印象。そのときに出してるサウンドと隊形がフィットして、曲がきれいに聞こえてくるから。外周の第三コーナーでTbがぐるんと楽器を振って入ってきたヤツ、格好良かった。

大分東明高等学校

昼に会場向かいの別府公園内に足を踏み入れた途端、真正面でフラッグもさもさ回して踊ってる団体がいて、は?ガード?どこだよ??と思って覗きに行くとメラメラジャージのここだったわけで。しかも最初から最後まで踊ってるだけで演奏はしない徹頭徹尾な内部組込型ガードなうえ、隊列の中にフラッグ持ったガードが入ると視界をチラチラ邪魔してジャミング効果ばつぐん!なので演技や演奏はほとんど覚えてないw ガードが先頭でタテヨコ交差していくところあたりは結構好きな動きなのだが、フラッグは邪魔だし雑然としてた。そして本当にビジュアル重視だよね。メラメラジャージとフラッグの色味をコーディネートして統一感を生み出すという視覚効果ばっちり。つーかこれいい演技だったんですか?こういう評価具合がマーチングのワケワカランところ。

佐賀学園高等学校

ガードいれるのは好きじゃないけど、くやしいけど上手いね、と最近は感じていたのだが、今回は、悪くはないけどパッとしないというか散漫としてる印象。ここのガードは投入が終盤かつ周辺部でフラッグ回しているという外付け仕様。あいかわらずフラッグのセンス良いね。熱帯の蝶の羽のような意匠で、きらめく緑色が美しかった。でもフラッグ以外は印象に残ってない。

九州産業大学付属九州産業高等学校

最近の九産からは丁寧かつ正確であろうという意志を感じる。以前は人数の多さと相まって雑然・不正確・ゴタゴタガサガサしていたのだが、すごくまとまって、人数の多さを感じさせない統一感がある。それは良い点でもあるけれど反対に、以前持っていた多人数ならではのスケールの大きさ=多い!でかい!が感じられなくなり、こぢんまりした演技に見えてしまってる。人数の多さを最大かつ存分にアピールするレンジの広い音なり動きなりで迫力を見せつける場面が欲しかったかな。演技の幅の広さに繋がるし、人数が多いってなかなか真似の出来ない素晴らしいアピールポイントなんだし。

佐賀県鳥栖商業高等学校

あ、ここだけ「うるせえw」ってメモに書いてるわw ファンファーレは勢いあってよかったけど、その後がちょっと。

大牟田高等学校

ここも悪くはないけどパッとしない派。というか、バッテリーがおとなしすぎなかったか?もっと前面にでてバンドを引っ張る存在だった気がするのだが。総合的に力がありますというスタイルもいいかもしれないが、自分たちの特徴やいいところはしっかりアピールしてほしいね。

長崎市立長崎商業高等学校

写真屋さんは隊形ごとに撮影してくれてるので、ここみたいにコンテ内に「2010」と年号を入れると、部室の壁に写真を飾るときにわかりやすいよね。身体がぐらぐらしてぶれてる感じ。身体が安定すれば動きや音も安定するような。

玉名女子高等学校

行ってらっしゃーい代表余裕でーすという納得の金賞・推薦・グランプリ。ふたつ目の全国出場おめでとうございます。例年やりすぎ感からくる下世話なサウンド=うるせーよwという印象があったのだが、今年は吹コン・マーチングともに絶妙のラインで抑えて、パリーンと張りのあるサウンドが美点として表出してきたように感じる。

沖縄県立西原高等学校

うーん、ここは代表になると思ったんだけどなあ。どこがダメだったか誰かこの素人に教えてほしい。曲がジョン・ウィリアムスのL.A.オリンピックのファンファーレだったけど、難曲をそこそこ吹いてたと思うのだが、そこそこなのがダメだったのか?

福岡県立北筑高等学校

目立って飛び出た音があって、きれいでいい音でマイナス感はないのだが、ぶっちゃけバランスは崩れてるわけでさ。動きも乱れを感じた。メジャーはバトンの回転が速い。ラスト身動きとれない超密集地帯でトス→その場でキャッチ。正確さすげえ。

推薦

玉女はダントツだったのだが、2番手グループが全然わからなかった。いい演技すごいなあと感じるより先に乱れやミスが目についたから。乱れやミスを吹き飛ばすような勢いも不足気味。
松ヤニ事件ですが、表彰式前に各団体の代表者を招集したのはそのヒアリングをしたからとかいう話。後半のどこかの団体で、正面左→右へ移動するバンドを先頭で率いてた女子メジャーがズルッと足を滑らしたような場面があって、あれっ?いま滑った?と驚いた記憶がある。フロアが滑りやすいのかなあとそのときは思ったんだけど。つーか各団体の演技終了後に運営スタッフの高校生がいちいちフロアの確認してたのに気付かなかったのか?

招待演奏・精華女子

出場メンバーはマーチング用衣装。ガードなしの吹連プログラムの時のガードっ子は衣装の上にジャージを羽織ってメンバーの中に入って普通に演奏していた。後半回ではフロア左→右へ隊列を引っ張るメジャー子さんがくるりんと回ってくれるサービスあり。
後半でやった「ベートーヴェンの生涯」はたぶんフルメンバー。自分は主にガードばっかり見てるわけですがw、たまに後ろのバンドメンバーに目をやるとgdgdラインを作るなど精華にしては拙いところもあったり。
精華女子は、経験者と上手い子を選抜したバンドではなく、限界ギリギリまで努力できる環境を与えてくれるバンドだと思うのです。これから上手くなっていくんだろうなあと。

チケットとか座席とか

今回から扱いがe+に変わって、非常にチケットが取りにくく、席を確保するのに大変な困難を要した。発売開始直後はファミマ端末から全然繋がらないうえ、ようやく繋がったら下段の端っこだったり、まだ正面席が余ってるのにサイドの糞席に飛ばされるとかねーだろw オプションつけて座席選択できるようにしろよ!

座席選択とは
http://eplus.jp/page/eplus/whats/sheet.html

しかも開催会場の座席表がWEB上にないとか\(^o^)/ e+にも、九州吹連サイトにも、施設公式サイトにも座席表を掲載してないとかありえない。座席位置も教えずにチケット売りつけるとかどんだけ悪徳なんだよw 公式サイト未掲載なのは座席可動式の施設で公演ごとに席が変わるからという理由らしいが、もうバカかと。ベースの座席表くらい載せられるだろ!鹿児島アリーナ、おめーのことだよ!

吹奏楽やクラシックは前方=良席ではないし、自分にとっての良席を選びたい人が多いジャンルなんだから、次回以降の販売については考慮してもらいたい。

ドサまわり大会とか

二年目の別府開催、昨年度は運営のまずさにかなりイライラしたのだが今年はそういう場面も少なく(まあ自分が座席に座りっぱなしで気付く間もなかったせいもあるが)、演奏演技面では糞糞だったが運営面ではいい感じに終わった大会だった。

暖かいし(地熱的になw)、隣接する別府公園は広くて練習しやすいし(また今年もど真ん中で幼稚園が運動会してたみたいだけどなw)、会場至近の駐車場はタダだし(1日目は会場横の駐車場は閉鎖していたが2日目は利用できたという謎なうえ、道路を渡った側の臨時駐車場の案内係がとことんバカだったけどなw)、宿泊施設は多く(街はさびれてるけどなw)、地元大分ちゃんの代表各団体もがんばって、あろうことか推薦もされたし。惜しむらくは客席からトイレまでが遠すぎるという点であるが、これは構造上の問題だから仕方ない。

しかし、とにかく会場の冷え具合がなあ。観覧者はほぼ出場団体の関係者、自校の演技だけに対して熱心に拍手してるだけで、たとえ目の前で素晴らしい演奏演技が披露されても会場全体がどっと沸くということがなかった。一番沸いたのは東明の演技直後&代表発表直後の東明保護者席だったけど、東明関係者以外は全然沸かなかったわけでw 

なんのために各県持ち回り開催をやっているのか。マーチング不毛の地に大会を引っ張ってきて、トップクラスの演奏演技を見せることで地元の生徒や指導者にあなたたちも始めてみませんか的に普及・啓蒙する目的があるんだとしたら、対象となるべき人たちは会場に来ているのか。来てる雰囲気は全然なかったわけだが。ドサまわり大会のせいで普及が進んでいる県から離れた会場で開催することになり、参加校には交通費・宿泊費等で余計負担が大きくなっているだけではないのか?ドサまわりをするならするで、きちんと効果を出して貰いたい。

来年からは鹿児島開催だが、鹿児島もマーチング不毛の地だよね。まーたしょっぱい客席になりそうだなあ。