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第28回九州マーチングコンテスト 中学校の部 感想

大会

マーチングにおける少人数編成とはどのあたりまでのことを指すんだろうか。少人数ではなさそうなのに少人数的な演出をして違和感があったバンドが複数。20人overなら正攻法で当たり前のことができるんじゃないのかな。

自分は少人数バンドを見ても「人数が少ないのに一所懸命がんばってるね!すごいね!」とは絶対思わず、むしろ「絶対同情しないからしっかり吹けよなオイw」みたいな超いじわる目線になる。人数が少ないからこそ音質音程音色という基礎部分を大切にして、ひとりひとりの楽器を響かせてしっかりしたサウンドを構築して貰いたいと思うのだ。しかし現状は、音質ボロボロ音程フラフラ音色ドロドロとサウンドそっちのけでギミックばかりを披露しているようにしか思えず、見せ物小屋で奇形ショーを見せられてるみたいでケツがむずむずするのだ。

サウンドや表現の幅を広げるため、全員がブラスです→全員が打楽器ですと、吹いて叩いてピットにはいってとひとりが様々に楽器を持ち替えて演奏するのはアリだと思うのだが、その演奏のクオリティが低ければ単に「持ち替えすごいでしょ!」という主張にしか見えないわけで、だから何?いやいや面白バンド品評会じゃないんだから、きちんと演奏しろよと。演奏お留守でなにやってんだと。極少人数なら指導も行き届いて音も動きもそこそこレベルまで持っていけるが、人数が増えてしまうと指導が追いつかずに何もかもすべてが中途半端な状態で終わってしまうわけで、このあたり指導者の指導力で変わってくると思うのだが、人数的にどこまでのラインなら演奏レベルを維持したうえでのギミックが通用するのか、正攻法のほうが有利になるのか、見極めをしっかりしろよと。まずは演奏、サウンドありきだろうと思うね。

以下素人感想。気になった団体だけ。

太宰府市太宰府西中学校

なんで県→九州で伸びてこないんだろうと毎回謎なんだけど。DMが安定してるイメージがあったので冒頭のミスには驚いた。バンドも驚いた?

大村市立桜が原中学校

音を出した瞬間に、うわーこれは全然ちがうわwと感じたくらいにサウンドがすばらしい。出場した団体の中でも人数が多いほうなので当然音量はあるのだが、単に音がでかいだけではなく、豊かで厚みがあり響きがあるしっかりしたサウンドになっている。個人演奏技術の高さを感じさせる場面もあって(鍵盤よかった!)、聞かせてます!という感じ。動きについても、6人スカードがきちんと揃って統一感があり、細やかなところまで神経が行き届いている。そんなサウンドと動きで作った場面が列車というひとつのテーマの上でぞくぞくとテンポよく進んでいき、一編の話を紡いでいくようだった、ポッポー♪もちろん文句なしに代表でしょう。おめでとうございます!

大村市立西大村中学校

演奏とエンタメ性と両方を持っているんだけど、全体的に力不足かなあという印象。片足立て膝さんにもうひとりが片足乗っけて演奏するあたりなど、ところどころに、おおっ!という面白シーンがあるのだが、流してるだけ的なシーンもある。悪くはないけど代表推薦されるほどではないという感想だったので驚きの推薦なのだが、聞かせどころ見せどころを持つバランスのいいプログラムなので、自分たちのチカラをすべて注ぎ込んで限界までクオリティを高めれば、すばらしいものが出来上がる可能性は充分あると思うんだよね。現状できてないけど。でも裏を返せば全国までに一番伸びが期待できるわけで、がんばってほしいね。

北九州市立志徳中学校

福岡勢から全国へ行くとしたら志徳だと思っていて、期待大だったのだが。県予選一位抜けという結果よりも、演奏も動きも土台がしっかりして今後の積み上げに期待できそうだったから。体幹が太いというか、身体の芯にドーンとした幹があって、その幹が動きや音をしっかり支えることでいろいろな面での揺らぎが少ないという印象がある。しかし動きは細々としたミスが目についたし、音ものびやかさが感じられなかった。緊張したのかなあ。残念。

北九州市立木屋瀬中学校

なにもかもがきちんとできていれば素晴らしい作品になりそうな予感はあるのだが、実際は全然できていないため、あるべき理想の演技と目の前の現実のギャップがありまくりで違和感ばかり感じることに。安定感のある隊形を多用しつつも基本姿勢や間隔が不正確なのでまったく安定感が感じられない。フィールドいっぱいに展開したときに個々の音量にばらつきがあるのでスカスカで貧相に聞こえてしまう。音量あるけど音だしてるだけで響きが感じられない。コンテはすごく精華っぽい感じがする。ぶっちゃけ金賞で驚いた。

八代市立第一中学校

1曲目の「ナイルの守り」は、曲自体にマーチングに使うには曲調やテンポ感や低音の挙動がやたらもっさり鈍重でネガティブすぎるだろという印象があり、そのあたりを、がっつり歩けるこの団体なら重厚で荘厳というポジティブな印象に転じて払拭できるのかなと期待したのだが、うーん。鈍重とは思わなかったがやっぱり重苦しいわけで、その印象がアップテンポで軽快な曲のはず2曲目にも残ってしまっている。印象の違う両曲を対比させるつもりで使っているなら、動きもしくはサウンドで、もっと鮮明に明確に切り替え感を出すべきでは。自分なら現状1曲目の余韻が残しすぎて引っ張りすぎてる曲間をなくすね。今のあの曲間は葬式の焼香待ちの時間みたいに辛気くさくてすごく嫌だw

鹿児島市立東谷山中学校

自分の耳にはこの日のいいサウンド二強と断言するほどグッドなサウンドが聞こえてたわけで(もう一校は桜が原)、動きもそこそこだったし、なんでこんな低評価なのかと。音がまろやかで響きがきちんとあって、サウンドはすごくよかったと思うけどなあ。

雲仙市立小浜中学校

見てた人に尋ねたいけどさ、この小浜の演奏演技がよかったか?自分は全っっ然っ思わなかったよ。いつもの小浜からガコーンとレベルが下がって例年の7割以下のチカラしかねーだろと。小浜の演技を見るたびに、喜びや楽しさが伝わってくるすばらしい演奏演技だと、そこらへんの中学生とは別次元のクオリティだと、毎回結構な勢いで誉めちらかしてきたのだが、今年だけは上っ面だけのペラペラに薄っぺらい演技に見えた。しかもこれにグランプリやるとかね。「全国常連の小浜」のブランド力ってやつを感じたわけで、うーん。
金賞・推薦に異議はないが、果たしてグランプリに値する演奏演技であったか。なにより、歴代の小浜先輩たちの演技と比肩しうる演奏であったか。自分はここ数年来最低の小浜だったと思う。

推薦とか結果とか

サウンドのよさで桜が原と東谷山を、八代第一と小浜は昨年度と比べるとレベルが下がってはいるものの推薦には足ると推したのだが。正直この4校以外に引っかかった団体がないわけで、三出休が二校あり、全国推薦のチャンスが大きい年度の大会としてはかなり物足りない状況。そして自分はグランプリは桜が原だと思いました!

長崎県代表3校が推薦されたのだが、三者三様の芸風で面白い。長崎代表のプログラムにはエンターテイメント性があるというか、観客のほうを向いた演奏演技だなあと。他県代表が「いい演奏・いい演技をしよう!」な意識を持つなかで、長崎代表だけは「見る人を楽しませよう!」という意識が強い気がする。そこがあざとくてイラッとするときもあるのだが、今回はそこまで鼻につかなかったw