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第54回九州吹奏楽コンクール 高等学校の部 感想

大会

実は九州大会高校の部を前後半通しで聞いたのは初めて(去年は後半だけ)。福岡県大会も聞き応えがあったが、九州大会は各県各校ごとのカラーがより明確となった多様な音楽が聞けるためいちだんと面白い。チケットが取りにくい・自由席だと良席確保で真夏の炎天下に入場待ちをしなければいけないというデメリットはあるけれど、機会があればぜひどうぞ。

以下素人感想。今回もメモってないのでイメージと印象だけ、同じ曲ばかりだった課題曲は細部まで記憶してないので自由曲中心に。そして心外にも辛口とか言われて傷ついたので、ものすごい勢いでオブラートに包んでみたわ。

【前半の部】

前半には全国大会を狙う各県実力校がひしめきあい(一校を除いて)、全国出場を賭けた本気のどつきあいが展開され(一校を除いて)、当然ながら客席側へも本気度がひしひしと伝わってくるため(一校を除いて)、こちらもステージからの熱気に負けないよう緊張感を持って聞いたつもり(一校を除いて)。とはいえ金賞校とそうでない校には自分予想が全的中したくらいにわかりやすい差はあった。

そして今年も除かれた一校は、まさに場違い。このステージに恥ずかしげもなく乗っかっていられる神経が理解できないレベル。まあ選ばれたからには乗るしかないんだろうけど、それにしても最低限保持すべきレベルってもんがあるだろう。ここが演奏し始めた途端、それまで会場に満ちていた緊張感や聞き手の集中力をぶった切った超破壊兵器っぷりに呆然となったし、惜しくもこの大会に進めなかった予選敗退した全九州の高校に申し訳ないと思った。
「音を楽しんで音楽〜(^p^)」とか「ナンバーワンよりオンリーワン〜(^p^)」とか「自分たちらしい演奏をすれば結果は二の次〜(^p^)」という意見もあるかもしれないが、楽しいだけの音楽がやりたいならそれにふさわしい舞台でやれ。ここはナンバーワンを競い合う会場であり、その主旨を理解できないヤツがあがっていい舞台ではない。

中村女子 IV/バレエ音楽「シンデレラ」より(S.プロコフィエフ/小長谷宗一)

実は今シーズン聞いたのは5回目という最多記録ながら、どこが良くて評価されているのかまったく理解できなかった自由曲、今回初めて序盤〜ワルツ前のまったりパートについて退屈せずに聞くことができました。そして5回目にしてやっと、薄ぎたねえシンデレラがいました→魔女が来ました→舞踏会に行きました→12時の鐘がなりましたってストーリー仕立てになってることに気がつきました。遅えよ。まあ「シンデレラ」なんだから話があって当然なわけで、どんより演奏されてると話や情景がまったく聞き手側に伝わらないですよってことですね。Tpはずっと不安視されながらもここまでやらかしたことはなかったので残念。ミス自体はどうでもいいんですよ。ミスの後に引きずらず、いかに早く気持ちを切り替え立て直すかのほうが大切なんです。そこが簡単に出来ないんですけどね。

コザ IV/交響曲第3番「ドン・キホーテ」より(R.W.スミス)

音を聴いた途端、昨日の山内中と一緒の音だーと思いました。クリアな音が絶妙のバランスで積み重ねられたサウンド。たとえばClで1st2本・2nd3本・3rd3本という編成だとしたら、うまくないバンドだと8つの音の重なりに聞こえてくるけれど、こういうバンドは3つの音でのハーモニーに聞こえてきて、見た目より音数が少なくてあれれ?みたいな。楽器としての音質が統一されている、フレーズや音だしや表情のタイミングがばっちりなんですかね。そういう質のよい音をバランスよく重ねた土台のうえに、ワクワクしてくるような音のカスタネットや突込みどころ満載のヘッポコソロ演奏が乗っかって、非常に有機的に装飾していました。単なる音の積層化成功事例だとまとまりがいいサウンドですね〜で終わっちゃうところを、一部虫食いはあったけど生命力はもりもりあふれさせてたからですね。まあナポレオンパイの上に乗っかってるイチゴに虫食いがあるとイヤンな気持ちになるんで、全国ではいいソロになるようがんばってもらいたいです。Obは同じ音ばかり引っかけてたので苦手な音なんでしょうかね。

宮崎学園 IV/吹奏楽のためのマインドスケープ(高昌師)

音数=人数だったので、わさわさしてました。でも聞いてて、マインドスケープっていい曲なんだなあと感じたので、いい演奏だったと思います。

八代白百合 IV/歌劇「トゥーランドット

ノート一面に直径2センチくらいの円を何個もぐるぐる描いたような演奏でした。ちょっとアレな比喩ですね。ドラクエ9ルイーダの酒場でなかまを登録するときに、造形で一番右側のょぅι″ょ頭身を選択して、その小さい子ばかりでパーティ組んで、その子たちに演奏させたような感じ。余計アレな比喩ですね、すみません。まとまりが小さめでプツプツというかパタンパタンと流れが切れ気味とかそういうのです。トゥーランドットというよりはリューっぽいというか。でも女子校組のなかでは一番可愛らしい音だと思います。憧れの体育会系先輩→精華女子、おねえさま→中村女子、妹→白百合、スケ番→玉女、という自分イメージ。

福岡第一 V/地の精のバラード(O.レスピーギ/木村吉宏)

課題曲はエッジがキレキレで緊張感がありまくり。自由曲も豊かに情感をこめる部分と鋭いアタックをかます部分を華やかに切り替えて、どちらも部員が持つ技術の高さが存分に伝わってくる演奏。Hrイイヨイイヨー。ここ数年は指が慣れてくる頃に音がダレ気味になってくるのと訳のわからん指揮でイラッとさせられていたのですが、緊張感のある美しいサウンドを最後まで貫いてくれたことを喜ぶ一方、残念ながら代表はないだろうなあとも思いました。ここは奏者ひとりひとりの顔が見えてしまうのです。そして昨日の中学の部の審査では明らかに顔が見えにくいサウンドを評価していたからです。でもいい演奏だった。

松陽 V/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(M.ラヴェル/中村俊哉)

同じく課題曲V、こちらはやや柔らかめなアプローチ。自由曲は夜明けと全員の踊り。冒頭の細かい音符もばっちりあわせてきて、明度彩度輝度も充分なうえ音が重なっても透明感保持。技術的な部分がしっかりしている団体は、それを取りまとめる立場の指揮者の感性勝負になってくるんですかね。全員の踊りはもうひと盛り上がりあってもいい気がしました。フラ公作曲家がなぜか使いたがるFlの低音をきついんじゃボケー!と思ってたかどうかはわかりませんが見事な響きでキメてたFl姉さんたちかっこよかったッス。

鎮西学院 IV/アルプス交響曲R.シュトラウス/)

風景を描写している音楽は発する音から聴衆に風景を想像させるわけですが、大嵐が来るかと身構えてたら意外にお湿り程度であれれ?みたいな。みんなだいすきサンダーマシンをもっと激しく!もっと熱く!活躍させてほしかったです。

佐賀学園 IV/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(M.ラヴェル/)

パントマイムと全員の踊り。熱は感じたんだけど、せめて音の彩度と透明度は保持してもらわないと聞いてて集中力が続かないというか、輪郭がもやもやガサガサしすぎて訳がわからなくなります。ラヴェルは一生懸命すぎる演奏だともっさりともたつきがちに聞こえるんで。ここもFlが熱演。

精華女子 IV/華麗なる舞曲(C.T.スミス)

支部・県と聞いてきたけど、なんですかこの上がり馬っぷり。格段にテンポ&スピードアップした冒頭、普通なら音が流れたり指が走りがちになるところをガッツリ揃えたうえで抑え気味の序盤、1ヶ月前はカタカタしていた各ソロフレーズもなめらかかつ早くなり、ていうかHrが気持ち悪いくらいに上手いよな!なんであんなにギュンギュンした音が出るんだろう?PiccTpソロ終了後からの畳み掛けてくるところ、どうどうどうお前ら落ち着けと逸る音を諫めつついったん絞ってクライマックスで手綱全開、脅威の末足ドカーンっすよ。なんかもう中盤のゆっくりパートあたりから息をするのも惜しいくらいの緊張感に満ち満ちて、どっぷりとサウンドに飲み込まれてしまいました。細かいところはいろいろあるんだろうけど、これだけの音の世界を構築されたら瑣末なことはどうでもいいわ。すごかったわ。現状は洛南92'よりは遅めテンポなので、全国ではテンポアップしてくるんでしょうかね。

鹿児島情報 IV/交響曲第5番「革命」第四楽章(D.ショスタコーヴィチ/C.ライター)

「革命」といえば冒頭の金管の有名な主題部分、とにかく押せ押せの強奏で力任せに吹いてるだけという演奏が多いのですが、ここは音がきれいに積み重なり音の層が見えるような絶妙のバランスと繊細さを感じました。うまいこと整理されてきれいにまとまってんなーとは思いましたが、きれいすぎて線が細めだったかなと。もっとオラオラ感があっていいんじゃないでしょうかね。ビッチなんだし。とまあ、きれいで上等な音楽で上手いよなあとは思うのですが、なんだか聞いててモヤモヤするわけで。老師が自分好みの音を出せるように生徒を訓練してその音をうまく積み重ねて作り込んだサウンドです、というふうに主体が生徒ではなく老師にあり、高校生の吹奏楽として考えたときに主客が逆転しているような気がするのです。音を聞いてても生徒の顔が見えてこず、失礼な言い方ながら生徒が単なる楽器になってるような気がするのです。良いとか悪いとかじゃなくて、こういう形もありとは思うんだけど、顔の見える音楽が好きな自分の好みとは違うサウンドでした。

(^ω^)

こういう代表を寄こしやがった某県は全県民が県境に県外を向いて並んで九州各県に対して焼き土下座で詫びるべき!こういう代表選出を阻止できなかった他高校の部員は自分の楽器と一緒に温泉に浸かってしっとりすべすべになったあと柚子ごしょうとかぼすでおいしくいただかれるべき!こういう代表を選出した全審査員は切腹&県連盟の全役員は市中引き回しのうえ磔獄門の刑に処したうえ亡骸は豊予海峡に投げこんで関サバ関アジの餌にするべき!なんだこりゃ!大会なめるのもいい加減にしろ!と課題曲冒頭から怒髪天を衝くような、前年あまりに酷い演奏をしたせいでハブられてチューニング室使用禁止になったor壊れたチューナーでチューニングしたとしか思えない、霊障レベルの未知なる音程&へなちょこアインザッツで、また今年も性懲りなくやらかしおるかクソ代表が!と客席から立ち上がらんばかりに大激怒したのだが、手のつけようのないというか手をつけたら最後こっちが即死するような人外魔境演奏が進むにつれ、これは怒ったら負けだと悟ったね。これはきっと音楽の神様が私たちの耳に課した試練なんだよ!「俺この演奏最後まで聞いたら結婚するんだ…」「この演奏は俺にまかせておまえたちは先に行け!」「この演奏を聴き終わって家に帰ったら愛する妻が俺の好物を作って待ってくれてるからな!」と、場内は死亡フラグ立ちまくりでした。実際次の団体が死んだけど。
こうなったら未来に生きてるこの演奏(らしきもの)をエンターテイメントとして楽しむしかないね〜(^ω^)、近くの席の人は肩を震わせながらヒーヒー笑っているよ〜(^ω^)、ひな壇最上段の端っこでドロドロした音を出して土着の呪術行為(らしきこと)を行っていた人おつかれさま〜(^ω^)、ドとレとミとファとソとラとシの音が出ないObとおぼしき楽器(のようなもの)を吹いていた人おつかれさま〜(^ω^)、満場一致で文句なしで絶対最下位獲得おめでとうございます〜(^ω^)、でももう二度とお聞きしたくはございません〜(^ω^)

福工大城東 IV/組曲展覧会の絵」より(M.P.ムソルグスキー/石津谷治法)

課題曲演奏後にTpがPerに移動する姿を追いかけていたのですが、移動し終えるまえに自由曲が始まってしまい、気ぜわしいなあ時間に余裕ないのかなあとか考えてたらいきなりTpがあれれーみたいな。ミスは気にしたくないのですが頻発するとどうしてもそっちに気を取られてしまいサウンドが作り出す世界に入り込みにくくなり、誰も知ってる曲であればあるほど違和感が抜けにくいわけで、よい演奏ではあったけれど聴衆を引き込むほどの世界は構築できていなかったのでは。このクラスになるとミスはなくて当然なうえに乗っかったサウンド勝負になると思うので、演奏後、自信を持って代表として推すにはためらいを持ちました。コンクール仕様の城東は、各パート独立しての上手さは当然あって、たとえば2枚揃いのダブルリード部隊のもたらす効果はばつぐんで、1番に拮抗する強い2番だと非常にかっこいいハーモニーが出来上がるなあとか感心するんだけど、パートとパートを重ねたときには必ず強いパートがでてくるというか、均等に混ざり合うという局面が少ないような印象。まあ強い音同士が競い合った結果、非常に強固なサウンドが構築されてるので悪いことではないんだろうけど、それならもっと芸風にあった選曲があるんじゃないのかなという気がしました。

長崎東 V/アルプスの詩(F.チェザリーニ)

ホルンが最上段ど真ん中と下手ティンパニ定位置あたりでヤッホーヤッホーやってましたが、こだまというには音やフレーズに統一感がなく、なんかバラバラなんですが。ウィンドマシーン専用パイロットがいて「俺、たぶん55番目だから、代わりはいるもの…」って言ってました。嘘です。



【後半の部】

前半最後の演奏終了直後に退場、すぐさま後半の部入場列に並んだのだが、13時〜14時の屋外がすんげえ暑いってことを認識させられた。しかも同じように前後半通しで鑑賞する予定らしきカップルが「ここは金だろ!」「でもそうすると賞のバランス悪くない?」「そっかー」「でしょー」とかイチャイチャやってるのを聞きながらですよ。余計暑苦しいわボケ。
前半と比べて後半は面子がショボいからと回避した人もいたようだが、狭い実力差のなかに各校がひしめきあっていたので予想も難しかったし、各県を代表するだけあるなあという演奏だったよ。

出水中央 IV/歌劇「トゥーランドット」(G.プッチーニ/後藤洋)

うまいこと演奏してるとは思いましたが、こういうことをやりたいんです、表現したいんです、という意志みたいなものを受信できません。強弱緩急をつけて音をうまく動かしている、点数はそこそこ稼げるコンクール受けしそうなサウンドなのかもしれませんが、それだけ。表面的。こういうドラマティコ!な曲にとってつけたような表情をされても全然面白くない。去年の仏壇曲みたいな路線のほうが魅力がだせるような気がしました。

大分西 II/交響詩スパルタクス」(J.ヴァンデルロースト)

楽譜や音符による統制がないサウンドというか、音符が流れ気味で、音自体もワサワサしてブレてて、聞こえる音が全部こんなふうになってる感じ→((((゚Д゚)))。気を吐いてるソロも背後が雑然としているのでまったく浮き上がってこなくてもったいない。自由というより無秩序。

西陵 IV/交響曲第3番(J.バーンズ)

特になし。ここは音よりも何よりもあの売れない漫才師スタイルのスーツが気になって仕方ない。漫才ブームを思い出します。

大牟田 II/シダス(T.ドス)

課題曲はぼんやり感がなくなってたし、自由曲も出張ったところがなくいい感じに積み上げてきてたし、打楽器のやかましさも感じなかったし、結構いいと思ったんだけど。予想に挙げたくらいなので自分的には後半の一番評価だったんじゃないのかな、あのときは。

佐賀北 IV/歌劇「トゥーランドット」(G.プッチーニ/)

今回のトゥーランドットのなかでは一番田舎臭くて好きなタイプだった。

小倉 V/楽劇「サロメ」より7つのヴェールの踊り(R.シュトラウス/近藤久敦)

情緒豊かめな曲に感情を入れ込んでコブシをまわすほどずっぽりのめり込むのではなく、一歩距離を置いてクールなあっさり風味に仕上げてくる芸風なので、サロメなんて大丈夫かいなと思ったらやっぱりあっさり風味。がまん汁はどこに行ったんだよ。まあエロはともかく、各ソロに音符レベルでの表情があればなあと。指は動いているんだけど歌ってないソロなので聞いてもなんか心は動きませんでした。わりと高評価の人が多かったようだけど、自分的には現地からも「出水中央、大牟田。次に小倉」って明言してるくらいに明確な差がありました。

都城商業 V/バレエ音楽「ダフニスとクロエ」(M.ラヴェル/)

田舎臭い演奏は嫌いじゃないんだけど、自分的にフラ公ものについてだけは顔を真っ赤にして演奏するんじゃなく、たとえ地獄のような練習をし倒したとしても表にはいっさい出さずに「パンがなければお菓子を食べればいんじゃね〜?」的にサラッと演奏できるレベルまでのぼりつめて欲しいと思うわけで。

佐世保南 IV/プラトンの洞窟からの脱出(S.メリロ)

特になし。

修猷館 IV/ウィンドオーケストラのためのマインドスケープ(高昌帥)

支部からこっち3回聞きましたが、ここも聞く度に音がめきめき進化していき、最終形態では危なっかしさを感じていた部分が解消されて、よくハズしてた課題曲冒頭からがっつりあわせて「おお!違うじゃん!」という演奏。目指すべき最終形態を指導者がもっと早めに提示していれば部員は当初からガッツリ応えてたような気はするんだけど、進化過程で試行錯誤の結果の最終形態だったのかな。

熊本北 IV/アルプス交響曲R.シュトラウス森田一浩)

ここも標高が低かったような。ウィンドマシーン担当パイロットは腰の入ったナイスフォームだったけど惜しむらくは回転数が遅め展開だったこと。こういう有能な人材は活用すべきなんだぜ。

那覇 IV/ハンガリー民謡「くじゃく」による変奏曲(Z.コダーイ森田一浩)

ああここだけ他の沖縄バンドとは違う音だーと思いました。前までの沖縄の音。こういうわくわくする元気のいい楽しい音も好きなんですけどね。結局今年の沖縄は出場した中高4校のうち3校が全国出場するわけで、ここもああいう音に移行するんでしょうかね。それはそれでつまんない。

玉名女子 IV/第六の幸福をもたらす宿(M.アーノルド/瀬尾宗利)

なんぞこの爆音は。木管消えてるし。まあたまに聞こえきても聞こえないほうがマシだった系の音だったけど。自分的解析可能な音量を越えていたわけで、木管金管の音量の均衡点を無視した音づくりっていったい何を目的にしているんだろう。牛食い絶叫大会みたいなもの?ここだけ予想を外しましたが、自分にとって爆音バンドは目ざまし時計程度の存在なので特に痛痒は感じません。

北九州市立 IV/交響詩「ローマの祭」より1.チルチェンサス 4.主顕祭(O.レスピーギ/藤田玄播)

演奏前、なかなか照明がつかないアクシデント発生。指揮者がいったん外して空気を作り直してから改めて指揮に入るのかと思ってたらそのまま演奏に入ってしまったので、自分たちのペースがきちんと取れたんだろうかと心配しましたが。TpやFlあたりの音の質感がマーチングバンドっぽいというか明るめ軽め設定でシャリシャリしてて、「ローマの祭」というより、EXILEや濱崎あゆみの曲がドンドンシャカシャカと聞こえてくるヤン車の窓からDQNがおらび上げてるような「北九州の祭」っぽい雰囲気。途中からかなりなカオス風味になって訳がわかんなくなってましたが、大会の掉尾を飾るにふさわしいドカーンとした賑やかさで締めてくれたので気持ちいい幕引きになりました。

審査結果は順当。推薦については、情報・コザは中学の部の審査傾向からこういう音が選ばれてたんで確率が高いはずと予想してたので特にサプライズはなかった。城東は残念だったけど仕方ない。小倉の銀賞は妥当であるが玉女が金賞で小倉が銀賞となると納得いかない、という気持ちが少々ある。

現地速報

ネームバリューのある団体ばかり高評価にしてるじゃないかと言われて実はむかついてたので、今回リアルタイム評価に挑戦してみました、とコメントしたけど、自分としては学校名に左右されない聞き方をしているつもりなので、いい機会だと思って自分を見つめ直してみました。好き嫌いはあるけれど、だいたいぶれずに聞いてるのではないかという自己評価です。

聞き方とか

そのときのステージ上の12分間だけでしか判断しないことにしています。急に楽器が壊れたのに、急にリードが折れたのに、急に病人が出たのに、でもがんばって演奏したんですよ!みたいな裏話的エピソードが某掲示板あたりに上がっていることがあるけど、だからどうしたっていうんでしょうか。壊れた楽器で演奏大会でも折れたリードで演奏大会でも病人演奏大会でもなく、吹奏楽のコンクールなんですよ。がんばり大会でもないから、どれだけがんばってきたかとか全然関係ない。全然がんばってなくても、そのときそのステージの上ですばらしい演奏をすれば金賞。それがコンクール。

退屈に聞こえてくる演奏については集中力が続かないので、パンフレットめくって変な名前の出演者を探すだとかの暇つぶしをしています。面白い演奏・引き込まれる演奏だとそんな暇はないです。

こういう点にも気を配りながら聞くといいんだなーというポイント発見という点から、他の人の感想や講評は参考にしますが、内容は参考にできませんというか、なりません。たとえば、トゥッティ?ローマのアホ王子のこと?あかん節子、それトゥッティやないトッティや!みたいな知識不足の自分には、みんなでドカーンと吹くところwみたいな書き方しかできないですから。人それぞれの聞き方があっていいと思うし、違う聞き方だからといって否定する気もないですけどね。自分と違う意見だからこそ尊重したいと思います。

審査とか

審査結果に関しては一期一会で運次第の巡り合わせという神の領域だと思っているので文句をいったところで仕方ない。審査結果がおかしいと思うことはあまりないというか、おかしいと思う審査でも演奏と結果から解析すると基準点がなんとなく見えてくるので納得はできます。荒れ玉を投げてくる審査員がいると基準点がわかりにくいですけど。
今回も謎評価をしている審査員がいましたが、全員が同じような基準で評価するよりも逆張りみたいな基準の違う審査員もいて、その結果、ちょっと違う系統の団体が選ばれることがあったりしてもいいと思うんですよ。ただ、評価基準がぶれる審査員はいかんと思う。自分が作曲だか編曲だかをした曲を演奏した団体に対して「自分の思ったとおりに演奏してないから」と最低評価をつけた審査員がいたという話を聞いたことがあるんだけど、こういうバカ基準の審査員にはお引き取りいただきたいと思います。

オブラート

たとえば、よその家の庭をわざわざ覗き込んで「なんだこの庭は!俺の好みの庭じゃない!」「この庭を見たらガーデニングが大好きなうちの子が傷つく!」「こんな庭をつくるな!」と家主に絡むヤツがいたら通報ものの基地外物件なわけで、ここのサイトに文句つけてる人がやってることはそれと一緒。勝手に覗いといて文句言ってくるとかっておかしいでしょう。とは言っても対応が面倒なので今回はオブラート完装。

貶すな誉めろとか言う人ってコンクールのことを誉め誉め大会だと思っているんでしょうかね。基本欠点をあげつらう減点法でやってるわけで、審査員はたとえ内心「なんだこの糞音」とか思ってたとしても、そこらへんにうまくオブラートをかける作業に対しても報酬をもらってるんだろうから当たり障りのないこと書いてるんだろうけど、これが素人となると無報酬だし頭の中身をストレートに開陳したとしても品性の問題だけでなんの憚りもないわけでさ。誉めてもらいたいなら他人と競う場なんかで演奏しなければいいし、他人の言葉で傷つくような耐性のない弱虫はWEBの荒波の中に漕ぎだしてこずに、自分にとって安全で居心地のよい狭い世界にとどまっていればいいと思います。


今年のコンクールはこれで終了。次はマーチングですか。どちらさまも新型インフルエンザには気をつけて、出場辞退という最悪の事態が起こらないようにご注意ねがいます。