第25回福岡県吹奏楽コンクール 中学校の部 感想

前日の審査結果がまったく読めず、読もうとしてまた違った結果がでると余計に腹が立つので、今日は気楽にいこうと審査員近くの席で目をつぶって聞くことにした。
いつもは「もし出演者が拾って読んだら死にたくなることうけあい」と言われるくらいにデスなコメント書き放題のプログラムなのだが今回はやる気ナッシングだったので真っ白。適当な自分基準の三段階評価のみ記入。

あり!
文句なしに代表に選ばれるであろう団体で、たまに花マルがつくことがあるよ。

ねーよ
代表争いにまったく引っかからないであろうと思われる団体は斜線で消すよ。指が回ってない・音程が合ってない・楽譜どおりに吹けてない・音質が下品など、技術不足な団体は真っ先に消去。

あるかも
あり&ねーよ団体は両極にあるため聞けばすぐにわかるんだけど、どっちでもない団体=技術的問題をクリアしているが決め手がなく、でもいい感じには聞こえてる団体は、あるかもチームに分類するよ。この「いい感じ」の判断基準を具体的に項目化しろと言われても知識不足でできないけど、自分自身の本能とか感覚というあやふや基準なわりには結構当たってるからまあいいや。

と、いつも以上に超適当な素人感想は以下。

庄内

楽章数以上に細切れの曲は盛り上がろうとしたら途切れるのループで、気持ちが乗り切れないまま次に移ってしまい、流れを作れず終わったような。

宗像中央

制服のチェックのスカートが可愛かった。ここの演奏写真が朝日新聞地方欄に掲載されていた。

福教大附小倉

表情不足、目立っていいはずの打楽器チームが物足りない。

原中央

上記の評価基準に加えて、樽屋作品だと無印:評価不能の場合があります。個人的に樽屋作品は好きじゃないんで。

岡垣

やっとコンクールらしい音が登場、盛り上がってまいりました。自由曲冒頭のババーン!デロデロ〜の部分は予選時より粘っこくしつこくなってはいたが、もっと重みがあってもよさそうな。基準はトムさんなんだけどさ。ところどころで発生する小さなミスが気になった。Clソロはうまいんだけど、もっと深みを持たせてもいいのかなと。あり!というほどでもなかった。

柏原

リバーダンスは後半の音が立て込んできてから〜終盤にかけてがなんか未整理なふうに聞いてしまった。アイリッシュものなんでもっと情感が乗っかってもいいのかもしれない、各ソロあたり。まあ自分の好みとか審査にはまったく関係ないんだけどね。

新津

文句なしにあり!あたたかさや豊かさ華やかさ、のびのび感があってスケールの大きさを感じたような気がします、錯覚かもしれんが。持ってる音質がおおらかなのか、いい感じの田舎臭さがあって個人的に好感度高し。自由曲合唱部分はもっと美しい発音ができると思う。結果発表時の部員と保護者は、これだけ喜んでくれたら賞のやりがいもあるわという大感激大号泣で、騒ぎすぎ顰蹙ものラインぎりぎりだったけど、まあ仕方ないかと微笑ましく見ました。大躍進だもんなあ。

姪浜

ここもあり!従来の硬質爆音路線が指揮者チェンジによって、柔らかみを感じる新たなステージに。ただ旧来仕様のままの打楽器が新サウンドにマッチせず違和感が。自由曲でスカぶってたし。

中間

結局、丁寧に演奏、で終わったのかな。

長丘

樽屋作品だけどありかも評価にしたくらいなので、よい演奏だったのでは。

「ぬ」にアクセントをおいて発音してたら「アクセントいりません、ノーアクセントで平板に「ぬま」って発音してください」と卒業生に厳しく注意されたわけですが、関係ないですね。雑然と聞こえたので大丈夫かなと心配したくらいの出来。沼の芸風にこの自由曲はあっているんでしょうか。

長尾

この曲はいいよなあ。情景をイメージしながら練習するとニョキニョキうまくなりそう。月下の草原で笛を吹いています、騎馬が集まってきています、戦闘開始します、とかね。強奏部分にはもっとまとまりある重量感がほしい。たとえるなら100人くらいの髷をほどいた朝青龍が一直線に全力疾走してくるようなイメージで。ほら超重量感。

筑穂

さすがの禿げちらかしたおっさんパワーも今回は及ばず。金管が弱々しくもわもわ。

春日西

ありかもにしたんだけどなあ。大忙しの打楽器チームはうまく叩いていて、同曲対決打楽器部門では勝利してたのに。

門司学園

マナーの悪さに辟易させられる目に何度もあわせられながらも、ここのサウンド自体は嫌いではないのですが、どんよりマーチでなんでこんな解釈してるんだと。楽しく明るく軽妙なはずの自由曲も、もっさり重たいうえ「ロシアの皇太子」の一番の決めどころであるSaxソロも表情なし面白みなしで、じゃあなんでこの曲を選んだのかと。県突破できなかったのは指揮者のせいにしていいと思うぞ。

平尾

ノーマーク。勇壮さの表現が、雑さ・荒さ方面に繋がってたように聞こえたから。でもこの曲は好き。

中間東

予想外のヘボ演奏にびっくり。指揮者交代があったとしてもどうしたんだ!?レベルの出来。つーかSaxパートどうしちゃったんだ!全然エロくねえし!そしてなんで元禄を選曲したんだろう。たぶんあまりいい順位ではなかったと思う。

宇美東

超あり!個々の音のクオリティが高い!美しい!ばっちり!そしてピッコロ君が大きくなってた!

志徳

印象がない。

梅林

ここもノーマークでサーセン。セレクションものはノリよく演奏しやすいので躍進に繋がる曲だと思います。

直方第二

わりときれいに吹いていたような気はする。筑豊は予選時と県大会時の順位がかなり変動してたらしい〜。

…うーん、昼食後は眠くなってたうえ、宇美東で満足してその後の記憶がほとんどない。ノーマークにしてた団体が金賞に選ばれた点が個人的な波乱、やはりというか推薦団体からはその二団体が外れてた。個人的に好みではない樽屋作品とセレクションものについては耳目が濁りまくり。

課題曲IVは、頭のシンバルと金管ファンファーレが決まらない、メロディ部分にはいってもテンポがふらついたままで落ち着くのに時間がかかる、トリオの裏メロが沈んでる、金管の刻みで1番だけ前に出て下が聞こえずハモリがない、などが気になったとこ。特に冒頭ファンファーレは、同フレーズが再度登場したときはきちんと吹けてたりすると、吹けるのになんでだ〜と落差が激しくてまた気になる。それとHrはせっかくの見せ場であるグリッサンドがんばれよ。

1:宇美東、2:新津、3:岡垣・姪浜、という上位陣のうち、いまの時点で他県代表と全国出場争いができるレベルなのは、かろうじて宇美東でしょうか。今年の九州大会は去年のような波乱は起こらない会場開催なので、強豪他県と競うためにはもっと精度を上げていかないと、技術力も表現力もある沖縄鹿児島には対抗できないんだぜ。

今年は九州大会まで三週間と時間は多めにあるので、他の団体も足りない部分を補うべく切磋琢磨して、より良い演奏を聞かせてほしいです。どこもがんばれ〜。