第54回福岡吹奏楽コンクール

2日間57校が参加する福岡支部の予選第一日目。午前にいわゆる有力校がかたまりまくりという聞き手にはラッキーな並びだった。午後は地獄だったけど。

以下素人感想。

精華女子

朝一から精華とかやめてほしいわ。「華麗なる舞曲」の各楽器のソロがもうちょっとなめらかサクサク回って欲しいのと、バストロのバリバリがちょい気になったかなと。渦巻いて吹き上がるような勢いあるHrの音がすばらしい。朝一から(フライング)ブラボーの嵐。

西南学院

課題曲Iは顔色変えずに淡々と演奏すべき曲だと考えてたので、この演奏にはちょっと違和感。全体的に雑だったような。

福岡第一

本日のびっくり団体その一。Clが増殖倍増して、懸案の木管バランスがだいぶん解消されていた。まあClの増殖分はかなりエアネスな演奏だろうけど。もともと金管はバランスよい配置だし、個々のスキルは非常に高いので、あとは指揮者が変な解釈さえしなければ…。

宗像

「森の贈り物」ってオサレ喫茶店のランチメニューにありそうなスイーツな曲名だなと思いました。Tp1stがすごくがんばってナイスソロ。Fl他のビブラートのかけ方が独特だった。

筑紫丘

課題曲IV、冒頭ファンファーレでスカぶってああっ!と思ったのだが、これが後々響いてくるとはこのとき誰も思わなかったのである。自由曲「トッカータとフーガ」は選曲の意図がわからない。なんでこの曲?そしてなんでブラボー?

香住丘

ここも課題曲が。自由曲はFg・Ob・Saxソロがいい感じ。Hrパート6本もしっかり演奏してた。ひな壇最上段組にはもっとがんばっていただきたい。

須恵

34名編成と少人数ではあるが個々が正確な音とリズムでしっかり演奏する、美しく端正なつくりのバンド。歌劇曲はこぶしがまわってるくらいにしつこーく泥臭ーく歌い上げないと物足りなく聞こえてしまうので、そういう演歌パートであるべき中間部で、人数による音の薄さ・演出面があっさりしすぎちゃったかなと。少人数でも映える曲だとよかったのに。

大牟田

本日のびっくり団体その二。課題曲IIの冒頭からものすっっっっっっごく柔らかい音を出してきて、これが大牟田の音!?という驚きに場内満ち満ちた。まあ自由曲終盤ではいつものごとくPerがうるせーと思っちゃったけど。

修猷館

昨年は解釈も含めて、とんがりまくってキレキレだった印象があるのだが、今年はやや面取りされエッジが丸くなって聴きやすくなっていた。

と、ここまで聞いて昼飯へ。午後一ブロックの城南は大丈夫だろうとゆとりの昼食タイムでスルー、午後二ブロックには戻ってきたけど寝ちゃってた。わかっていたけどつらい午後。

東海大五

人数少なめ30人編成だけど音がしっかり届いてきた。須恵ほど個人スキルが高くないので、指揮者のバランス感覚がいいのかな。終盤は前のめりの指揮に食らいついていくのに必死そうだったけど。

朝倉

直前の東海大五と課題曲自由曲ともに同曲でまるかぶり、こちらは50名編成。人数多い部分が輪郭のぼやけ感にしか繋がってなかったのと、自由曲のカットがもっさりしてて、この曲に必要な躍動感やスピード感に少々欠けたかなと感じたけれど、たぶんこれは直前と同曲だったからこそ気づかされた点。あきらかに格上演奏しないとやっぱり後続は不利。

つか「こうもり」って言ったら自分的には「こうもり序曲」一択なんだけどね。
http://www.youtube.com/watch?v=j-YOWT1LQg4
ニコニコは高画質版。http://www.nicovideo.jp/watch/sm5955682

春日

爆音。しっかり吹いてたけど好きではないスタイルなのでどうでもいい。演奏後、審査員のひとりが拍手してた。

表彰式

もっと金賞が出るかと予想していたので、かなり厳しいなと。
課題曲IVについては頭の一発目をTp1stが外したらアウト。外した団体はもれなく、金でもいいかな→銀、銀でもよさそう→銅と予想より一段階下の賞に落ちていた。筑紫丘あたり。
人数少ない団体をもっと評価してもらいたかった。須恵あたり。55名揃ってないとダメなのかなあ。須恵はいい演奏だったのに。