第23回福岡県マーチングコンテスト
中学校の部 代表枠6
他県に比べると異様に時期が早いため調整がしにくい県予選、この段階からフルスロットルで仕上げてきたのが金賞校、そうじゃないところが銀賞以下という印象。去年予選通過できたから今年も予選通過楽勝っスwと舐めてかかったのかどうかはしらないが、足元をすくわれかかったのが何校かあった。
九州→全国への展望はどうすかねえ。この時点でヘボくてもこれから劇的に伸びる校、この時点でよくてもあんまり伸びませんでした校、曲もコンテもいじって激変する校と、今後さまざまな展開が考えられるのでこの段階での予想不可能。これからのがんばりようでどうとでもなると思うので、代表になった各団体のみなさんはがんばってください。
順位は、金賞:緑丘・香月=大宰府西、銀賞:岡垣・芦屋・木屋瀬。順位と賞配分は妥当だと思う。金銀には明らかに差があった。
木屋瀬
まさに予選なめんなの筆頭校なのであるが、この日一番の面白コンテも練習不足か何かしらんがまったく咀嚼できていないうえ、金管の雑さだけが目立つへっぽこ演奏で、かなり不安定な演技。そして選曲ミスとの声多数。個人的にはこの曲嫌いじゃなかったけどね。
香月
サザンメドレーという曲目は個人的にはあまり好きではなかったのだが、手堅い演技演奏はさすが。ピットあり。
岡垣
ここも予選なめんな校。音の良さが取り柄のはずなのに肝腎の音がしょぼいうえ動きも乱れが目立っていた。
芦屋
いちばん大きなバスドラがボワンボワン響いた結果、全体の音を包み込んで各音の難を隠すことに成功。
高等学校の部
後半に前年度九州大会出場校が集中するエントリーだったが、前半出場の団体も好演技を連発し、飽きることなく最後まで観戦することができました。はげ散らかしたオッサンが表彰式の挨拶で「出場校のレベルが年々上がってきている」と言っていたが、本当にそのとおり。でも上位校の演技になると、欠けてる部分を素人には見つけづらいので、なんかわかりやすい特徴があるといいのにと思ってしまう。
以下素人感想。
誠修
レベルが上がった団体その一。去年の演技から一転、今年はすごく上手くなってて見てて楽しい演技でした。
九州産業
順位聞いて驚いた。精華・大牟田に引き続いて3位ですってよ奥様。100人オーバーの大所帯で、確かに例年ほど荒さが目立ってなかったような気はするけど3位とは。
近大附属
ここのメジャー子さんが全団体のなかでもかなり動作がこなれて上手かったような気がするのだが、衣装ジャージの緩めのラインから上品さを感じられないせいかビジュアル的に好印象が持ちにくかったのが残念。普段の生活におけるジャージではルーズさが好まれるけれど、こういう場ではシェイプなラインのほうが見栄えがいいわけで、まあ学校ジャージの転用だとしたら仕方ないんだろうけど。しかし筑豊私立の吹奏楽トレンドは急激かつ確実に近大附属から飯塚にシフトしているなと。
西南学院
予想外に早い動きで展開していった好演技。お金持ちの賢い校のせいか、音・動き・ビジュアルともに柔らかく上品な印象で、他団体とは雰囲気が違っていた。
大濠
大濠劇場の今年のテーマは「野球」。腰にメガホンぶら下げて腿上げランニングで入場してきたところからもうアホ丸出しなお楽しみ演技が始まっているのだ。
やはり男メジャーだとバトンの放り投げ具合が半端ない高さで、場内うおー。他にもバットにして打ってみたり、杖にしてみたりと本来以外の使用用途でバトン大活躍。「巨人の星」では重いコンダラでウサギ跳びの途中に倒れ込んで鬼監督からしばき倒され、ピッチャー投げたバッター打ったカキーン逆転満塁(かどうかはしらんけど)ホームラーン!!!でピッチャー泣き崩れて甲子園の砂を集めたりの小芝居もいれつつ、、外周のときは客席の女子高生集団が目の前を通る隊列にキャーキャー言うてるし、何をしても盛り上がるエンターテイメント。
表彰待ちの時間に各団体整列しておとなしく座っているなか、自校だけで縦ウエーブして盛り上がり場内拍手、両隣の団体にも勧めたがあまり乗ってくれずにあえなく轟沈、扇動してた代表がすてきな土下座右衛門っぷりを披露してまたまた場内拍手。最後の最後までアホアホっぷり満載でいいもの見させてもらいました。共学化でこういう男臭いアホアホな雰囲気がなくなってしまうとしたら残念ですなあ、と、アホアホ呼ばわりさせてもらいましたがガッツリ賢い校ですので。
鞍手
どんよりしたテンポの曲をどんより動きながら演奏。何が目的で出場しているかはしらないけれど、周囲の演技傾向や構成などを見わたしてみるべきではないでしょうか。
北九州市立
女子の髪型がアンコール遺跡みたいな盛り髪でした、くらいしか記憶にない。
精華
当たり前に上手いというか、手堅い。ドスーンと重量感ある楽曲「国民の象徴」ではヘビーな音も出してるんだけど、軽々と動いているのでもっさり感が皆無。
飯塚
重量感ある精華さま直後の演技だったため「ロシアの皇太子」の出だしのドカーンと来るべきところが薄く軽くショボく感じられたのだが、曲が進むにつれ、後半にピット楽器が入ってからは特に、冒頭の印象が一掃されていった好演奏。全体が高速カニ歩きをしているときに聞こえてきたS.Saxソロが安定した美しい音を出していて「いったいどこで吹いてるんだ!?」という葉隠の術を繰り出していた。北九州市立・北筑と同率4位だったらしいが、演技順が違ってたら(=精華の直後でなかったら)もっといい結果になっていた気がする。
北筑
息もつかせぬめくるめく動き。今年のような、早いテンポの曲でガンガン動いてガンガン吹くというスタイルが向いていると思うので、聞かせ所をつくろうなんて変な欲を出さないほうがいいと思う。前顧問先生を客席で見かけました。
大牟田
なんか全然覚えてなくてすみませんが、ここの個性とか特徴ってなんだろうと考えても思いつかない。なんかアピールポイントみたいなのがあるといいんじゃないのかなあと。あ、バッテリーはよかったとの声あり。