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第53回九州吹奏楽コンクール 中学校の部

大会

厚生年金会館にはマモノが住んでいるんだぜ…。

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  ○\  皿 /.○ イエイ! 
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   ミ,( ヽノ 
   し(_) 

いやマジでコイツ↑の顔が浮かびました。だからホールにやられちゃわないよう万全の体勢で挑めと言ったのに、単に福岡が下手なだけだろpgrと本気にしてなかったのか、マモノなんかいるわけネーヨ関係ネーヨと高をくくっていたのか、蓋を開けてみるとこんな大波乱の結果に。

朝一のアンコンみたいな編成の志摩は例外として、団体が演奏するたびに、いやーパッとしねえーしょぼー表情ねえー響かねえー管薄いー軽いースカスカするー打楽器うるせえーああこの団体もかorz…、午前の部最終団体の中間東の登場でやっと砂漠でオアシスに巡りあったキャラバンみたいな気持ちに。

表彰式でも結果発表が進むにつれホールがどんどん静まりかえっていくわけですよ。午前の部では鹿児島・沖縄が銀賞でもう水を打ったようにシーンと。発表後のホールロビーにはまったく歓声なんてないわけで、本当にお葬式状態。関係者が沈痛な面持ちで「午前の部が終わりました…、金賞は中間東一校だけでした…」「銅賞でした、みんな相当凹んでいます…」とか報告してる声だけが聞こえるわけ。こんな葬儀場みたいな雰囲気の中では金賞だった中間東も喜ぶに喜べない状態で喜びたいけど半笑いしかできない〜みたいな。

午後の部の結果発表も最初の団体が鹿児島で、またこれが銀賞だったもんだからまたシーンと。午後は金賞が複数校でたから少しは盛り上がったけれど結局金賞が4校でたため、銀代表に一縷の望みを繋いでいたであろう事前予想で本命候補だった団体の失望感のあまりの重さに魂を縛られそうになったわ。終演後のホールロビーではワンワン大号泣してるしさ。

そんなわけで、当事者たちにとっては驚愕と呆然の、結果と全然関係ない単なるギャラリーにとってはおもしろすぎてニヤニヤしちゃう超波乱の大会であったと。

金賞団体

本当におめでとうございます。後出しで悪いが福岡勢が代表争いに残るというのは実は予想どおり。なにしろ福岡は県大会の時点でこのホールに対応できてない団体を全部切り捨てたからな。ある意味淘汰された福岡勢と、地力のある沖縄・鹿児島勢がこの会場で実力を目減りさせることなく本来の姿に近い演奏をすれば、代表を争う展開になると予想していたのだが、まさかこんなことになるとは。
福岡勢に関してはこのホール以外で聞いたときにも「これはいい!」と思える演奏をしていたので、今回金賞に選ばれた団体はどこに持っていっても恥ずかしくない演奏ができる団体であると自信を持って断言する。まあ素人が断言しても意味無いけどな。代表のみなさんは全国でもよい演奏ができるよう祈っております。

中間東

あいかわらずいい感じに鳴ってた。前半の部を通して聞いて「やっぱり鳴らないホールなんだ」と感じた人たちも、前半トリのここの演奏を聞いて「鳴ってるじゃねえかw」と考え直したのでは。かといってここもこの団体本来の音を再現できているわけではないと思う。以前からここのSaxの音が好きなのでいつも気にして聞いているのだが、このホールだとかなり軽い音になっていたし。

成章

自由曲「レッドラインタンゴ」は、前衛的な曲調とピーキーで尖った音がこのホールと非常に相性が良かったと思う。びっくりするような音が飛んできてわくわくするような展開と表情があった。個人的にはタンゴどこー?みたいに難しすぎて理解できない曲だったため評価を保留していたが、金賞・代表と言われて、ありかもね〜と納得はできた。この曲はもう一度聴きたい。

生目

ホールとの相性で言うならレハールの曲も(というかオペレッタ曲が)相性が良かったのではないかと。宮崎勢には両校とも好印象を受けたのだが金賞までは予想しなかった。

宇美東

県大会よりも木管アンサンブルの精度が上がってたような気がする。以前某所でこちらのPiccくんとBassClさんが課題曲冒頭をずーっと練習している姿を拝見した(つーか音が聞こえてきた)ことがあって、みんなは弁当食べてるっぽいのにずーっとふたりであわせてて熱心だなあと感心したのだが、そのときの演奏よりもかなりシンクロ率があがっていて、努力が結果に結びついて良かったなあと。

銀賞団体

金賞を獲るつもりでやって来て結果にまったく納得できない団体と、銀でも上出来よかったなあと満足してる団体がいるはずで、前者についてはご愁傷様としか言い様がない。ホールやばいよ対策しろよという声はあったけど、具体的な対策をするとなると難しいというか不可能だったのでは。

県大会からこっち、2週間で5回(コンクール×3、定演×2)もこのホールで演奏を聞きながらいろいろ考えてみたが、ホールの鳴りが悪いといっても全然鳴ってないわけではないし、実際に上手く鳴らしている団体もいるし残響も結構ある。中学はコケた団体が多かったが高校ではそんなことはなかった。なので「鳴らないホール」というよりは「鳴る音を選ぶホール」と言う方が正しいのかもしれないなと。どういう音が鳴るのかというと「楽器本来の響きを持った豊かな音」かな。音を出したときには空気が震えるわけだけど、よりたくさんの空間の空気を震わせることができ、音の根っこというか幹となる部分がしっかり作られている音というか。そういう基本の音づくりをしている(目指している)団体は外的影響を最小限にしか受けなかったのかなと。金賞取った福岡代表2校も中間東ならSax、宇美東ならClが代表するように木管の音が豊かだしね。

反対に、細かい部分を作り込んでバランスを取りつつ積み重ねていく系のサウンドは嫌われ、このタイプの演奏はレンジが狭く抑揚に欠け箱庭の中で演奏しているようにこぢんまりして、ぼんやりと輪郭が見えなくて靄に包まれたような音に聞こえた。積み重ね系の団体は、音の美しさを重視するため大きな音を出すのを嫌いがちなので、そこもマイナスになったはず。曲調でいうとレハール(「微笑の国」「ロシアの皇太子」など)やJ.シュトラウス(「こうもり」)のオペレッタ曲のように、緩急があり、ppからff、soloから全員でのドカーンまで抑揚とメリハリのあるわかりやすい楽曲が映えてたし。

というふうに技術の問題ではなく音づくりという根本的な部分のことなので、付け焼き刃では対応できなかったと思う。これまで自分たちのやってきた音楽を曲げてまで全国狙うのかって話になるわけで、そんなことするくらいなら今回の大会については運がなかったとすっぱり諦めたほうがいいんじゃないのかなあ。賞よりも何よりも自分たちの信じる音を追求するのが音楽だと思うからね。

たぶん自分たちの演奏の録音を聴き直しても美しくきれいに聞こえてるはずで、なんでダメだったの?って不思議に思ってるんじゃないかな。でもこのホールの客席には確実にショボい音としか聞こえてこなかったんですよ。それが今回の結果として表れているのです。

とまあ偉そうに書いたけどすいません適当ッス。誰かきちんと分析してくれる人がいないものかね。

課題曲IV

とにかく全然パッとしない印象。これを演奏した団体はどこもTpがヘボいからIVを選んだのか?というくらいTpがヘボテイスト満載で聞こえるのだが、冒頭の入りはフニャ〜としてるし、メロ部分では1stが全然前に出てこないし、最後のベルアップ部分もTb含めて単なる振り付けかよというくらいに音の広がりがなく、やる意味全くなしだった。
Perは上級生がスネア・ティンパニ・鍵盤、下級生がタンバリンやトライアングルみたいな小物関係を担当している場合が多そうだが、そもそも小物は楽曲のアクセントとして非常に印象に残る使われ方をしているのでハズすと大変なことになるということを自覚するべき。そういう意味で課題曲IVのマラカスはことごとくハズしていた。

少人数編成

個人的には少人数編成の個人技と責任感にあふれた演奏は好きなのだが、そもそも少人数編成と50人編成とを同一基準で審査なんてできるのかって話で、たとえ少人数バンドが究極まで突き詰めたとしても同じものさしで測れば絶対的に及ばない部分が出てくるわけで、少人数バンドなりに精一杯やってますねという形でしか評価されないのには不満がある。今のBパートを発展させてコンクールを大編成と小編成の二本立てにして、少人数編成バンドに対しても全国大会まで道筋を作ってやればいいのに。

銅賞団体

響きとかホールの鳴りとかなんとかの前に技術が足りない団体。近くの席に座ってた保護者さんは我が子の演奏が銅賞という発表を聞いて「ええ!?」とものすごく驚いた様子だったけれど、銅賞とそうじゃない団体の差はまるわかりでした。

事前予想

大会は水物であり実際の演奏を現場で聞いてみないと結果はわからないと常々思っているが、今大会ではそれを痛感した。結局評価はその場の演奏だけで判断するのだから。そして実際に演奏を聞いた場合でも「○○中だから上手いはず」と団体名でバイアスを掛けて判断しちゃダメだと。聞く側も音に対して真摯であるべきだと。そんな姿勢で今後も聞いていこうと思った。うは、かっこいいなあ、自分。