福岡県立北筑高等学校吹奏楽部 第20回定期演奏会

プログラムにある部員の出身中学名を見ると、マーチングはおろか吹奏楽すら高校デビューの部員もかなりいるようで驚いた。この高校の所属学区内でマーチングやってる県立高校はここだけなので、学区内のマーチングやってる中学出身者で埋まっているのかと思っていたがそうでもないんだね。ただ、強豪座奏中学出身者は少ない。まあある程度レベル以上の座奏育ちにとってマーチングバンドの音というのはかなりアレだろうからな。

第一部ではコンクール曲他クラシックを。基本マーチングバンドの音で指揮者の芸風もサラッとしているため「エルザの大聖堂への行進」「アルメニアンダンス・パートI」もそういう仕上がり。しかし会場は先日「どんな響きじゃここは」と驚かされた厚生年金会館だったのだが、さすが毎年ここで予選および定演やっているなあというくらいにPerは響かせ方もバランスの取り方も上手かった。今年は座奏でも県大会に出場しただけあって、自由曲のショスタコービッチ「革命」はこのバンドの良さを引き出す選曲だったかなというなかなかの演奏。

第二部はポップス。司会を担当したバリサク君(1年生)イイネ!カミカミ正司会者の百万倍くらい良かったッス。顧問の「千の風になって」(歌うんかい!)、観客をステージに上げて合唱(ステージ端っこにいた微動だにしない学生服の群れは野球部かなにかのサクラ?)と楽しく盛り上がった。

第三部はステージ上でマーチング。ステージドリルっていうんですかね。座奏県大会直後ということで練習時間もあまり取れなかったのか、精度はイマイチだったけれど、上級生のコンクールメンバー・1年生のみ・バッテリーのみ・フラッグなどガードのみ、などといろんなスタイルでの演奏・演技を見せてくれた。見せ所では客席からヒューヒューと賑やか歓声があがり、こっちも拍手しやすくてよい感じ。ガードはライフルもやってたし、意外に踊れてて正直驚いた。ここの新入生は先輩から胸を触られ、巨乳っ子だけをガードにまわすという、おさわりセレクションがあると聞きました。衣装との兼ね合いのためらしいけどおもしろいですな。(※注:数年前の実話ですが、現在は行われていないそうです。ソース:バリサク君)

県内には座奏もマーチングも両方やってる強豪高校が多く、その一角にここが食い込むためには、たとえ軸足がマーチング側にあるとしても、もう少し音方面の意識付けなりカイゼンが必要なのかなと感じた。やはりマーチングの音質だなあ、演奏だなあという雑な部分が端々にある。もったいないなあと。

通常この定演を機に3年生は引退することになっているところを今年度は10月開催マーチング九州大会に進出したため3年生の引退もそこまで伸びるとのこと。受験があるのに大変でしょうが、がんばってください。

  • 日時:8月10日(日)開場17:30、開演18:00
  • 料金:一般/1000円、高校生以下/600円
  • 会場:九州厚生年金会館(北九州市小倉北区

プログラムは読み甲斐があり充実してた。