モンペの主張

我が子を部活に入部させるとき、いちおう本人の選択に任せはしたのだが、内心では「上の大会を狙い、実際に好成績を出している本気汁だくだくの、朝練上等毎日練習上等で休みがほとんどないような、指導の厳しい部活に入ってもらいたいなあ」と考えていた。なぜなら中学期に好成績を残すような部活動は与えられた時間の中で高い意識を持ちながら効率よく練習しており、そしてそういう部活環境にいることで必然的に勉強やその他身の回りの物事総てに対しても高い意識を持ちながら効率よく対処できるようになるからである。たしかに部活動をやってると大幅に時間をとられるのだが、全活動時間から部活時間をマイナスして残った時間のなかでうまく段取りして、集中しながら高密度な勉強なり遊びをすればよいだけの話。

要は部活にしろ勉強にしろ遊びにしろダラダラするな、与えられた時間の中で全身全霊を傾け超集中してフルにやっとけということ。そうすればもし求めたほどの結果が出せなかったとしてもそれなりの達成感は得られるし、時間をうまく使える効率のよいやり方を身につけることは、その後高校大学社会人とステージが変わっていっても役だった、というのが実体験。だからできるなら我が子もそれを身をもって知れよ、ということで吹奏楽部に入ってくれて、ささやかながら時間のやりくりをしてるのはよいことだと思っている。

よく成績が悪いことの理由として勉強時間が足りないことが挙げられるが、勉強時間が有り余るほどあったからといって成績が良くなるわけではないし、勉強時間に比例して成績が良くなるわけでもない。勉強しない子は時間があろうとなかろうと勉強をしないし、勉強する子は時間があろうとなかろうと勉強する。できる子はできるし、しない子はしない、それだけなんじゃないの?

部活をやってても成績が良い部員はたくさんいる。「成績が下がったら部活を辞めさせるよ、辞めたくないなら勉強しなさい」と親がケツを叩いてるのかもしれないが、辞めさせられることのないように部員自身が普段から部活動を続けるための努力をしている。

だから「部活に入ってることで勉強時間が足りなくなったので成績が悪くなりました」という主張はナンセンスだと思う。成績が悪いのは部活のせいではなく、単におたくのお子さんの資質のせいではないでしょうか、自分がやらないことの理由付けのために部活を持ち出しているだけではないでしょうか、部活に責任転嫁させるのはおかしいのではないでしょうか。てめえの成績の悪さの言い訳に部活を使ってるだけだろ?努力が足りねえんだよ!部活でも勉強でも死ぬ気でやれよ!

勉強でもスポーツでも芸術でも上達しない・成績があがらない理由に、才能とかセンスを持ってくる人がいるけど、あれって努力をしない人の言い訳だと思うね。努力さえすれば才能やセンスの持ち合わせが少なめだったとしても、そこそこレベルまでは辿り着ける。まあ才能やセンスを持ってる人のほうが上達のペースが速いし、超うわずみのトップクラスレベルになると才能やセンスや持って生まれた資質の勝負になってくるけど、それでも基本は努力だから。

部活動のやりかたが気に食わないなら部活動をやめればいいだけの話。どうぞ勉強に専念してくださいませよ。しかし我が子の都合にあわせて部活動のやりかたを変えろと主張するのは筋違い。一般論にすり替えてるけど、結局は我が子の内申書が心配だから「退部」ではなく「引退」で部活を終わらせたいだけなのかなあと。